挙式をあげるカップルの7割近くが撮影するという前撮り。
最近ではコロナ禍で披露宴をしない代わりにフォトウェディングをするカップルも多いらしく、東京駅近辺などの人気ロケーションに行くとしょっちゅう撮影されている方を見かけます。
私たちも、秋の予定だった結婚式が延期になってしまったので前撮りでもしようか…という話になりました。
もちろん椿山荘で撮ってもよかったのですが、式場見学時に印象に残っていたグランドプリンスホテル高輪 貴賓館への憧れが捨てきれず、お話を伺いに行ってみました。
貴賓館は100年以上前(1911年)にネオ・バロック様式で建てられた旧竹田宮家の邸宅です。
駒込の旧古河庭園や横浜の西洋館など、アンティークな洋館が大好きな私には夢のような空間。
ここで結婚式するのもいいなぁ…と思ったのですが、貴賓館の披露宴会場である『麝香(じゃこう)の間』は、定員が最大で40名まで。
結果的には40名を切りましたが、式場見学をしていた段階(コロナ前)ではもっと多くの方をお呼びする予定だったため候補から外した経緯がありました。
グランドプリンスホテル高輪の写真室で相談すると、フォトウェディングだけのプランもあるとのこと! 貴賓館での撮影は、ロケーションプランで対応可能だということでした。
さらに、オプションで『映画のようなワンシーン』を創りこんでくださる人気のブライダルフォトグラファーさんの指名もできるとか。
実のところ指名料はびっくりするほど高かったのですが、結婚式が延期になって落ち込んでいたのもあり、思い切ってお願いすることにしました!
衣装選びに1年以上もかけた本番と異なり、前撮りの衣装選びは一瞬でした。
写真室内に飾ってあるドレスの中から基本料金内で選べるものをいくつか試着して即決。本番のドレスがミカドシルクなので、前撮りは逆にふわっとした素材のものを。
本番では着ない色打掛も着ることにしましたが、こちらもいくつかおすすめを出していただいてさくっと決めました。憧れていた赤の色打掛で、デザイナーは桂由美さん。
本番のドレスは一生に一度の気合いを入れていたのですが、前撮りに関しては(ふたりだけだし、写真だけだし)と、どちらかというとコスプレ気分でいたせいだと思います。
当日は気持ちいい秋晴れ!
ヘアメイクをホテル内の資生堂美容室でしていただいて、いざ撮影へ。
平日だったせいか、当日は美容室の利用は私たちだけ。
撮りたい場所の希望は事前に伝えていたので、迅速な動きのフォトグラファーさんとアシスタントさんに導かれるままにあちこち動き、ポーズを撮り、ぱぱっと撮影してまた移動して…の繰り返し。
正直、撮られているときはどんな写真になるのか想像もつきませんでした。
データとアルバムが届いてみてびっくり!
まさに『映画のような』アンティーク感。
貴賓館の上品でレトロな雰囲気にぴったりの写真たちでした。
貴賓館正面。
貴賓館内のチャペル。
もともとチャペルとして設計されたお部屋ではなく、食堂として利用されていた「錦鶏(きんけい)の間」というお部屋です。
ホテルのお庭にある竹藪もなんだかドラマティック!
ウェディングドレスではとにかくひたすらヴェールをふわ~っと舞わせていただきました。舞いまくりです!
プールサイドでもふわり。
お庭でもふわり。
玄関でも。これどうなってたんだっけ…。
もちろん館内でもふわりは欠かせません。
ジャガーの前でポーズ指導のもと。
……やり切った感。
どの写真もムードたっぷり。
ロマンティックな画がいっぱいでテンションがあがりました!
正直、自然さを求めるのならちょっと違ってしまいますが『雰囲気のある写真を撮って残したい』というニーズにはぴったりです。
撮影時に細かくポーズを指導してくださるのも“撮影”感があって楽しかったです。
前撮りならこれくらい遊んでもいいかも!
とっても気に入っています。