バルコニー日和

のんびりと過ごす日々のよしなしごと

北陸紀行1〜早春の金沢へ!

3月上旬、金沢・富山に行ってきました。

 

もともと2泊3日でどこかに行きたいね、という話を夫としていたところに元日の能登地震。

その後、金沢は被害が少なかったのに観光客が減ってしまったというニュースを見て、どうせ旅行するのなら北陸がいいかな、ということになったのでした。

わたし自身はこれまでにも何度か金沢に行ったことがあって好きな場所でしたし、北陸は大好きな海鮮が美味しいし。

ホテルをとった後に北陸応援割がもうすぐ開始される旨も発表されましたが、のんびり回りたかったこともあり、応援割は気にせず行くことにしました。

 

1日めは金沢へ。

3月なのに都内でも雪が降る寒い朝だったので新幹線が遅れたらどうしようと心配していましたが、幸いまったく影響なし。予定どおり、11時ちょっと前に金沢駅に到着しました。

 

その日の金沢の天気予報は雨のち雪、しかも暴風とはちゃめちゃだったものの、金沢駅に降り立った時には晴れ間も覗くほど。風もほとんどなく、雪が降っていた都内の方が寒かったくらいです。

その後の旅行中も驚くほどタイミングに恵まれ、ちょうど屋内にいるときだけ風が強くなったり雨が降ったりして、ほとんど傘を使わずに済みました。

まずはホテルへ。

さて、ランチの予約時間にはまだ早かったので、いったんホテルへ荷物を預けに。

初日のお宿は『金沢白鳥路ホテル山楽』。

大浴場つき(できれば温泉)で地の利がいい場所でホテルを探したところ、惹かれたのがこちらのホテルでした。

大正ロマンをコンセプトにしたクラシカルな雰囲気のホテルということと、温泉がついていること、なかでも『浪漫ルーム』というコンセプトルームが素敵で即決でした。

sanraku.kenhotels.com

 

ロビーに入った瞬間、あまりに好みすぎて歓声を上げてしまいました。

まさに大正ロマン! ダークブラウンが基調のクラシカルで優雅な空間が広がっていました。

 

ロビーの奥のラウンジは赤い絨毯敷きで、金沢の四季が描かれたステンドグラスも美しい。

早くも、このホテルにしてよかった……!と思いました。

あとで絶対ラウンジも行こうね、と言いつつ、予約していたランチのお店へ向かうことにしました。

薬膳カフェ紫燕でランチ

ランチは薬膳カフェ紫燕さんへ。

鹿沼聡美さんに勧めていただいたお店で、とっても美味しい薬膳料理がいただけるのです。

www.cien3.com

 

古民家をリノベーションしたというお店は靴を脱いで上がるスタイル。

小さな庭を臨む個室でゆっくりと美味しいお料理がいただけます。

まずはウェルカムティーから。

なつめと生姜と桂皮と、後はなんだったかな?

ほっとする味わいでした。仕事が終わらずほぼ徹夜だったお疲れ夫には特に薬膳茶のまろやかさが沁みたようです。

ティーウォーマーのキャンドルの灯りも柔らかくて素敵。

 

桜海老のおひたしや独活の春巻き、ほたるいか、菜の花のサーモン昆布締めなど旬の食材をたっぷりといただきます。

どのお料理も手が込んでいて丁寧に作られていました。

メインはふたりとも参鶏湯に。

この旅はこれからきっと海鮮づくしになるからせめてランチはお肉を、という算段です。

クコの実たっぷり、お肉はほろほろにやわらかく、とっても美味しい参鶏湯でした。

 

食後にはローズヒップ入りの薬膳茶と白玉あずき。

白玉のなかには胡麻あんが入っていてこれまた美味しかったです。

 

食事中、時折強風に揺れる木々や叩きつける雨が窓から見えていましたが、お店を出たらいいお天気。

金沢は気候が変わりやすいと聞いてはいたけど、さすがにここまで変わりやすいのは珍しいのでは、と思ってしまうくらいころころとお天気が変わります。

忍者寺へ!

次に向かったのは薬膳カフェ紫燕さんから徒歩数分の場所にある妙立寺(みょうりゅうじ)。

通称『忍者寺』です。

 

10数年前、いや、20年くらい前かも?に来たことがありましたが、朧げにしか覚えていなかったのでまた来てみたかったのです。

電話予約のみなのですが、この日は平日だったからか(北陸応援割前なのもあるかも)前日でも予約可能でした。

 

忍者寺は「忍者」という名で呼ばれてはいるけれどいっさい忍者には関係がありません。

加賀藩主前田家の三代藩主、前田利常が創建したお寺で、幕府の軍勢が攻めてきたときに対処できるよう、様々な仕掛けが凝らしてあることから『忍者寺』と呼ばれるようになったようです。

 

同時間帯に予約をしたのは数十名。

名前を呼ばれ、数人ずつのグループに分けられて案内していただきます。

わたしたちのグループを案内してくださったのはキリッとした面立ちの女性で、プロかな?と思うくらい滑舌がよくてお話上手。

ひとつひとつの所作や言葉の緩急の付け方が見事で、からくりを見せていただくたびに何度も歓声が上がっていました。

 

隠し階段に落とし穴、半どんでんになっていて一度入ったら2度と出られない切腹の間など、どれも面白くて40分ほどの拝観時間があっという間でした。初めて来た夫も大興奮。

 

それにしても、わたしは昔たしかに来たはずなのに、改めて来てもほぼ何も思い出せませんでした……。

(金沢駅が旧駅舎だった頃、そして香林坊に109があった頃です。いつだったんだろう)

 

忍者寺に大満足した後は、にし茶屋街が近いので歩いて向かうことに。

茶屋街のお目当ては『甘納豆かわむら』さんです!

mame-kawamura.com

 

百貨店やお土産物屋さんには出店しておらず、ここ・にし茶屋街かオンラインショップでしか購入できない甘納豆。

甘納豆、特別に好きというわけではないけれど気になっていたのです。

 

喉がかわいていたのでまずは2階にあるカフェで加賀棒茶を。

夫はわらび餅を食べていました。ランチあんなにたっぷりだったのによく入るな……と尊敬。

おなかが空いていたらパフェなども食べてみたかったです。次回こそは!

ちなみに、ドリンクにも甘納豆がほんの少し添えられていました。

自然な甘さで美味しい。

 

お土産にいくつか甘納豆を選び、ついでに「したたり餅」という、このお店でしか買えない(オンラインショップにもない)お餅も購入。

こし餡と期間限定のさくら餡があり、さくら餡にしてみました。

賞味期限が3日しかなくお土産にもできなかったため3日めの帰り道に新幹線でいただきましたが、文字どおりとろけるような柔らかさで美味しかったです。

 

ながくなったのでその2へ続きます。