バルコニー日和

のんびりと過ごす日々のよしなしごと

北陸紀行2~器探しと香りん寿司

北陸紀行1の続きです。

武家屋敷で飯椀探し

にし茶屋街を出たわたしたち。

次に向かうのは長町武家屋敷跡です。

 

武家屋敷の街並みが見たくて、たしか前に来た時にもちょこっと寄ったような記憶があります。雨が降って、タクシーの運転手さんが傘を貸してくださったような。(それでもやはり朧げな記憶)

 

今回のお目当ては、町並みはもちろんですが九谷焼のお茶碗(飯椀)!

最近、ごはんを食べる量が人より多めなことに気付いたわたし。

愛用しているお茶碗が割とたっぷりよそえてしまうものだったので、小さめのお茶碗にしたらちょっと節制できるかなと。

九谷焼も好きだし、金沢に行くついでに欲しいなと思っていたのです。

武家屋敷跡界隈には伝統工芸のお店が集まっていると聞いたので楽しみにしていました。

 

にし茶屋街から長町武家屋敷の移動には、金沢ふらっとバスを利用しました。

運賃100円。20分おきにくるので便利です。

www4.city.kanazawa.lg.jp

 

バスを降りるとしっとりした土塀の街並みが続いていました。

ほんのりと雪が舞う様子も見られ、風情があってとても素敵です。

土塀には、冬ならではのこも掛けもされていました。

いくつかうつわやさんを巡り、お茶碗を物色。

 

わたしの希望は

・小ぶりの飯椀

・できたら作家もの

・地味すぎず派手すぎず

・電子レンジや食洗器でも使えるものだとより嬉しい

といったものでした。

「小ぶりの茶碗」という以外はどれも必須ではなく、形や柄が気に入ればいいかな……という程度のゆるい希望です。

 

回ったお店は

鏑木商舗さん、本田屋食器店さん、龍正さんの3店舗。

どのお店も個性的で面白かったです。

靴を脱いで上がる鏑木商舗は、200年の歴史を感じる趣のある建物で、お店の中も広く見ごたえがありました。カフェも併設されています。

本田屋食器店は、店主の方がデザインされたオリジナルのやきものがたくさん並べられていて華やか。一度話し出したら止まらない、店主の方のトークも楽しいです。

龍正は、店内はそれほど広くないもののセンスのいい設え。焼き物のことをよくわかっていないわたしに、丁寧に説明してくださいました。

 

どのお店にも素敵な飯椀はあったものの、決めかねて保留に。

寒かったし歩き疲れたのでお茶をすることにしました。

 

武家屋敷跡からほど近いせせらぎ通りにあるCafe Ashitoさんへ。聡美さんが数年前に金沢を訪れた際に見つけ、カフェ好きのわたしに勧めてくれたお店です。

テーブルが2つだけのちいさなカフェですが、幸いわたしたちが行ったときにはお客さんがおらずすんなりと入れました。

デカフェとプリンを注文。ほっとします。

浪漫ルームと香りん寿司

美味しいコーヒーを飲み終えたあとは、金沢城公園を抜けてホテルに戻りました。

預けていた荷物を受け取って遅ればせながらのチェックインをして、いざ『浪漫ルーム』へ!

果たして、期待していた浪漫ルームはとても素敵でした。

ロビー同様にダークブラウンの木枠と、ステンドグラスがあしらわれた窓に、金沢らしい華やかな黄金色の壁紙。テーブルランプは九谷焼です。

ベッドはエアウィーブ、バスアメニティはフェラガモでした。

備え付けのバスタオルは今治タオル。

お風呂に浮かべるあひるちゃんもいて可愛い。

滞在中はずっと温泉大浴場に行ってしまったので、バスアメニティもあひるも使わずじまいでしたが……。

 


夕食は近くのお寿司屋さんを予約していたので、温泉大浴場でさっと温まってから行くことに。

温泉には専用エレベーターがあって、部屋用スリッパで行けるのが嬉しいです。

脱衣所も温泉も清潔だし、シャンプーバーには何種類ものシャンプー&コンディショナーが置かれていたりと、きめ細やかな配慮も感じられます。

そしてなにより! 『美肌の湯』というだけあって、お湯がまろやかで気持ちよく、とっても気に入りました。たった1泊の滞在で4回も入りに行ってしまったくらいです。

 

ほかほかになってお湯から上がり、お部屋のベッドでごろごろしたらもう19時前。

ホテルから歩いて数分の場所にある『香りん寿司』に向かいました。

わたしたちが伺った晩は予約で満席。

口コミを見て知ってはいたけれど、マスターが英語を話せるためか、海外の方が多かったです。

1320円(!)の気まぐれ握りと、のどぐろの炙り寿司などを注文。

のどぐろがおいしすぎて、お代わりしたくなるほどでした。

 

お昼をたっぷり食べて、さらにプリンまで食べてしまったのであまりおなかがすいておらず、全力を出せなかったのが心残り。

 

おなかいっぱいでホテルに戻ると、21時過ぎからロビーでピアノの生演奏があるとのこと。

少しだけお部屋で休んでからロビーに降り、ラウンジでスパークリングワインを飲みながらピアノの演奏を楽しみました。

集まった宿泊客はみなさん静かにピアノに耳を傾けていて、静まり返るロビーでゆったりピアノを聴く時間は旅の疲れを癒してくれました。



演奏者のご案内によると、おそらく当日の演者はソモラ・ティボールさん。

演奏者紹介の写真を見て『ん?』と思ったのはヴァイオリンを持っていたこと。どうやら本業はヴァイオリニストのようです。ピアノ演奏も素晴らしかったですが、せっかくなのでヴァイオリンも聴いてみたかったかも。

 

その3、2日目へ続きます。翌日は近江町市場と兼六園へ♪