佐原にある『佐原商家町ホテルNIPPONIA』。
憧れの古民家ホテルに初宿泊してきました。
佐原には以前も数回行ったことがありましたが、分散型のホテル『NIPPONIA』のことは知らず……もしかして当時はなかったのかな?
分散型ホテルというのは、建物がひとつではなく、まちの中にお部屋が点在しているタイプのホテルのことを言います。最近では古民家などをリノベーションした分散型ホテルが増えてきているそう。
10年以上前に友達と行ったフランス・エズ村のホテル「シャトー・エザ」も分散型ホテルでした。
昼間は観光客でごった返していた石造りの街並みは夜には静まりかえり、ライトアップされて幻想的。海を見下ろすホテルレストランで夕食をとってから夜の村を歩いて自分の部屋に戻ったときの高揚感は忘れられません。
外に出てもホテル、って、どこか物語の中に入ったようなわくわく感があるんですよね。日本でも増えてきて嬉しい。
さて、佐原です! 当日は電車で佐原駅まで向かいました。
駅舎は小江戸っぽさを意識した町屋風で、のれんもかかっていて涼しげ。
駅前のロータリーには佐原出身の伊能忠敬の像があります。
旅情をかき立てる縦型の郵便ポストには佐原ならではのあやめのイラストなども描かれていました。こういう観光地っぽさ、けっこう好き。
観光案内所でまちあるきマップを貰い、10分ほど歩いて『佐原商家町ホテルNIPPONIA』のフロント&レストラン棟へ。
フロントとレストランのあるKAGURA棟は地元の酒造「馬場本店」の酒蔵を改装したものだそうです。天井が高くてとっても広く、開放感があります。
わたしたちが泊まるお部屋はYATA101。
フロントから徒歩2分くらいと、比較的近い棟なので行き来が楽です。
預けた荷物はチェックイン時刻までにお部屋に運んでおいていただけるとのこと。
荷物を預けて身軽になったら遅めのお昼ごはんです。
佐原はうなぎも有名だけれど、暑すぎたのでさっぱりしたものがいいな、と観光案内所の方にも相談して佐原名物「黒切りそば」を食べることにしました。
黒切りそばがいただける小堀屋本店は、江戸時代から200年も続く老舗です。
行列ができることも多いそうですが、たまたまスムーズに入店することができました。
昆布を練り込んで作っているという黒切りそばは本当に真っ黒でびっくり。
つるつるした喉ごしでさっぱりしていて、添えられた天ぷらともよく合っておいしかったです。
おなかも満たされたところで、チェックインの時間まで佐原の街並みを少し歩いて……
(暑すぎてほとんどカフェで過ごしていましたが)
15時になるやいなや、待ちきれずに泊まるお部屋へ向かいました。
わたしたちが泊まるYATA棟は、以前はお布団などの綿製品を扱っていたお店なんだそう。今回宿泊する母屋のほかに、土蔵を改装したお部屋もあります。
暖簾をくぐって鍵を開けると、広い玄関の奥には縁側のある和室。
縁側の奥にはお手洗いがありました。
和室の右奥に扉があり、そこを開けると細長い廊下が!
ちょっとからくり屋敷感があってときめきます。
ちなみに、和室の隣はホテルの用具置き場か何かになっているらしく、入室してすぐは話し声や物音などが聞こえてきて(え、ほぼ一棟貸しのはずなのに?)と驚いてしまいましたが、夕方にはすっかり静かになってホッとしました。
廊下の先の階段をのぼると、古民家とは思えないほど広々としたベッドルーム。
ベッドの上には浴衣やアメニティが揃えられていました。
ミニバー内のドリンクはフリー。ビールや地酒、ジュースなどたくさん備え付けられていました。
今回は予約特典でスパークリングワインのフルボトルまで!
ソファも広くてごろごろするのに最適。
おしゃれにリノベーションされた広いお部屋は、HPを見て憧れていたまんまで感動しました。
一点、古い日本家屋だからか、すぐ横の道路を通る車の音や工事の音がダイレクトに響くのだけがちょっと気になりました。
トラックが走ったりすると部屋が揺れるほどだったし、アメニティに耳栓も置いてあったので(え、そういうこと? 夜眠れるかな……)と不安でしたが、夜中は車もあまり通らなかったのでまったく気にならずぐっすり。杞憂に済んでよかったです。
夕ごはんと翌日は②へ!
www.nipponia-sawara.jp