バルコニー日和

のんびりと過ごす日々のよしなしごと

タカラヅカ母娘珍道中

6月の終わり。

宝塚歌劇を観に、兵庫まで遠征しました。

 

高齢で足が不自由、口は超達者な母と、母よりも体力が無いわたし、のんびりやの妹との3人旅。

 

20年以上前にはしょっちゅう遠征し、夜行列車や夜行バスもへっちゃらだった私たち。

というより、当時はわたしが一番ダメダメで、夜行列車でたどり着いた後に駅のベンチで眠ってしまい、母たちに置いて行かれたことすらあるくらい。

 

わたしひとりでも、仕事終わりにふと思い立って新幹線に飛び乗って宝塚に向かい、着いてからゲストハウスに転がり込んだり。

それはもうハマっていたものでした。

 

そんな日々も、安寿ミラさん・天海祐希さん・真琴つばささんなどのご贔屓を見送ったあとは、憑き物が落ちたかのよう。

すっかり宝塚を観なくなってしまいました。

母がずっと契約していた宝塚専門チャンネルで、お芝居やショーをたまにいっしょに観る程度。

 

が、2017年。たまたま観ていたショーで礼真琴さんを見つけて以来、宝塚熱が再燃!

 

それから何年もすぎ、礼真琴さんが星組のトップスターとなってはや3年。

東京公演は欠かさず劇場まで行っていたものの、大劇場はずっと行っていなかったのですが。

今回の公演はチケット難になりそうだったし、母たちを久しぶりに本拠地連れて行ってあげたかったのもあって、22年ぶりのムラ遠征を決行したのです。

 

今回の旅は京都駅からバスで向かうプランだったので、まずは京都駅へ。

JR京都伊勢丹にある『はしたて』の開店時間に合わせ、11:00ちょっと前に到着する新幹線で京都に降り立ちました。

 

母の足を考えると駅構内のお店くらいしか行けないなと思ったことと、京都に行くと必ず立ち寄るほどお気に入りのお店なので、母と妹にも食べてほしいなと思ったのが、ランチにこのお店を選んだ理由。

開店前から行列ができていましたが、無事20分ほどで席に着くことができました。

大好きな鯛の胡麻味噌丼、変わらずおいしかったです。

母も妹も大喜びで、妹はおみやげに調味料なども買い込んでいたくらい。

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兵庫に向かうバスの中でも生八ツ橋(おやつが欲しいと母が言うので購入したもの)などを食べつつ、22年ぶりの宝塚大劇場へ!!

 


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宿泊は母リクエストの宝塚ホテル。

“夢の続き“がコンセプトのこのホテルは、内装も宝塚大劇場にそっくり。

かつては武庫川を渡った先にありましたが、劇場の隣に移転してきたことで、より「夢のつづき」感を感じられる空間になっています。

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チェックインを済ませたら、いよいよ観劇の時間。

今回の演目『1789』は、宝塚ファンにはおなじみのフランス革命がベース。

アントワネットやロベスピエールなどの歴史上の有名な人物ももちろん出てきますが、主役は名もない農夫の息子、ロナン。ひょんなことから革命に身を投じていく中で、貴族の娘のオランプと身分違いの恋に落ちます。

バスティーユ陥落までを描いているので、ベルばら履修者的には(これ、どこかにオスカル様がいるやつ……?)と思ってしまったりもしますが、多分いません。

 

今回の公演で異動する瀬央ゆりあさん(礼さんの同期)のアルトワ伯、

退団してしまう有沙瞳さんのマリー・アントワネットなどの脇を固めるジェンヌさんたちも

みんなぴったりの役柄で、何より我らがトップスター、礼さんの素晴らしいことと言ったら。

ヅカファン歴が一番長い母(観劇歴60年以上)にすら「こんな上手い人見たことない。しかもかわいい」と言わしめる実力と魅力で、夢のような3時間を過ごせました。

 

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初日の翌日から生徒さんたちの体調不良による休演期間があったこともあり、現地まで行っても観られないことも覚悟していたので、無事観られたのも感無量でした。

 

観劇後はソリオ宝塚で夕食。

足の悪い母を気遣って「どうする?何か買ってこようか?」と聞いたら

「え、やだ。おいしいもの食べに行くわよ!」と即答されたので、ソリオまでの800m弱、手押しカートと杖でがんばって歩いてもらいました。

ふだんはちょっとした買い物でもすぐ車椅子に乗りたがるのに、今回の旅行ではかなり歩いていた母。萌えは強しです。

 

しまっているお店も多かったなか『蕾』という定食屋さんを見つけて入店。

とてもやさしい味付けの手作りのお料理が美味でした。

ほくほくのコロッケ、また食べたいなぁ……。

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おなかいっぱいになったあとはホテルに戻り、まさに夢心地で就寝しました。

 

ぐっすり眠れたせいか、いつも朝ねぼうのわたしも翌朝は6時過ぎに起床して朝の武庫川をおさんぽ。

(見ず知らずの方に四つ葉のクローバーを突然いただくという出来事も)

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この日は決まった予定もないのでのんびりと。

宝塚大劇場でおみやげを買ったり、公演限定のランチコースをゆっくりいただいたり、『歌劇の殿堂』で歴代スターの展示を観たり、シャンシャンを持って写真を撮ったり。

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22年ぶりの花のみちは記憶よりもずっと木が大きくなっていて、周囲のお店もだいぶ変わっていましたが、武庫川の流れと大劇場の景色はあの頃のままでした。

(ファミリーランドはなくなっていたけど……)

 

「琴ちゃん(礼真琴さん)が在団している間にまた3人でいっしょに来ようね!」

と約束して宝塚を後にしました。

 

母の足を気にして乗換時間にヤキモキしたり、いろいろと調べまくったり。

大変なこともあったけど、無事行けてよかった!