夫はふだんあまり夢を見ないほうですが
時々「わーびっくりした。悪夢見た……」と言って飛び起きることがあります。
その“悪夢”、本人は本気で焦っているようなのですが、いつも訳がわからなくておもしろいのです。
もっとも、夢なんて大抵訳わからないものといえばそうなのですが。
今まで聞いたなかでも一番訳がわからなかった“悪夢”は、
住んでいるマンションのバルコニーにタンクローリーが飛び込んできたというもの。
バルコニーに面した寝室でいつものように寝ていると、窓の外をいきなりタンクローリーが爆走していたのだそう。
しかも、そのタンクローリーはそのまま突っ走り、バルコニーの柵をつき破って1階まで一気に落下したのだとか。
「え、それって乗ってた人は?」と夫に聞くと
「ぜんぜん無事。なんかあざやかに着地してた」とのこと。
勝手にバルコニーを走って柵を破壊された事にさすがに怒った夫。
バルコニーで育てているお花も当然ぐちゃぐちゃになってしまったので
(ツッコミどころはそこじゃない気もするけど……)
1階に無事着地して一息ついているタンクローリーの運転手に向かって
「何するんだお前ー!」と怒鳴ったのだそう。
すると、タンクローリーの運転手(強面の男性だったらしい)は
「上の階の人に聞いてみろ!!」と怒鳴り返してきたとのこと。
「ええっ、上の階の人が!?」と上を見上げた夫。
「……って、うち最上階じゃん!!」
そこで目が覚めたそうです。
「いやー、ほんとにびっくりしたよー。夢でよかった」
と夫は真剣な顔で話してくれたのだけど、どう聞いてもコントにしか聞こえず。
しかもオチまでちゃんと付いているのがすごい。
だいたいこんな内容ばかりなので、夫の“悪夢“を聞くのがいつもちょっぴり楽しみなのです。
次はどんな小噺……ならぬ、悪夢の話が聞けるでしょうか。