花菖蒲がきれいな季節です。
花菖蒲とあやめと杜若(かきつばた)、どれも違いがよくわかっていないわたしですが、きれいならとりあえずなんでもよし。
『いずれあやめかかきつばた』という諺があるように、区別がつきにくいものらしいですし。
関係ありませんが、かきつばたと言えば在原業平の『から衣きつつなれにしつましあれば……』の折句を思い出す方って多くないでしょうか?
中学校のときに習った伊勢物語の東下りの段。か、き、つ、ば、た、の言葉遊びが面白くて、いまでも強く印象に残っています。
まあそれは置いておいて。
日曜の午後。ドライブの途中、小岩の菖蒲園に立ち寄ってきました。
運転していた夫は「え、小岩? 歩いてでも行けるのに……」などと言っていたのですが、その時点でお目当ての場所を2つほど回ったあとで、レンタカーの返却時間までおよそ2時間。
もうちょっとどこかに行きたいけどあまり遠出はできないし、ちょうどよさそうな距離の菖蒲園に寄ってもらうことにしたのでした。
行ってみたら、嬉しいことに花菖蒲が満開!
その日は6月半ばながら日中は30度を超す暑さでしたが、着いたのが夕方だったため涼しい風が吹いていて、菖蒲鑑賞にぴったりなさわやかさでした。
菖蒲園まつりのキッチンカーも引き上げたあとだったらしく、人出も少なめ。
ゆっくり見たかったのでかえってよかったです。
京成線の線路をバックにたくさんの菖蒲が咲き誇っていました。
近くに住むようになって4年近くになりますが、菖蒲が満開の頃に来たのはもしかして初めてかも。
ちなみに、きれいな花を咲かせる花菖蒲と、端午の節句に入る菖蒲湯の菖蒲はまったく違う植物と聞いてびっくりしたことがあります。
花菖蒲はあやめ科、葉菖蒲はサトイモ科なんですって。ややこしすぎる。
菖蒲だけでなく、紫陽花の花もたくさん!
どれも満開で、綺麗に咲いていました。
前はあまり興味のなかった紫陽花ですが、ここのところ惹かれるようになりました。
白いアナベルや秋色紫陽花など、いろんな紫陽花を見かける機会が増えたからかも。
花菖蒲と紫陽花をたっぷり楽しみ、車を戻すまでの残りの時間は、近場の干潟で夕日の海を眺めて過ごしたのでした。
◼️小岩菖蒲園アクセス
公共交通機関を使う場合、小岩菖蒲園は京成線の江戸川駅が最寄です。小岩駅からだとバス利用。市川からだと市川橋を渡って歩いて行くこともできます。