先日、長年の友人から「宝塚のOG公演があるんだけどいかない?」と声をかけてもらいました。
学生時代のいっとき、私は熱心な宝塚ファンでした。
若いころから宝塚好きな母に連れられて行ったのがきっかけでしたが、観続けるうちに私のほうがはまって通い詰めるようになったのです。(最近になってゆるくファン復活!)
そんな頃、好きだったトップスターさんのファンクラブで知り合った友人です。
好きな組の公演の時は学校に行く前に入り待ち、学校が終わったら立ち見で観劇して出待ち(学生はお金に余裕がないので複数回観るためには高い席はそうそう買えない)というディープな数年間をともに送った同士でした。
好きなスターさんが退団してからは宝塚から離れてそれぞれジャニーズを好きになったり某劇団に通ったり恋愛シミュレーションゲームにはまったり、ミーハー気質は保ちつつも生きてきて。
彼女はいま素敵な旦那様と可愛い猫ちゃんと暮らしています。
ときどきは遊んでいたけど、数年ぶりの再会でした。
観に行ったのは、東京国際フォーラムで行われた『Greatest Moment』。
宝塚歌劇は花月雪星宙、と5つの組があります。
うち花組と月組はもっとも古い組で、どちらも1921年に生まれているので今年で100周年! 今回はまさにその、花組と月組の100周年記念の公演でした。半世紀前(!)に活躍されたスターさん~ほんの数か月前まで在団されていた方まで、花組と月組で活躍した多くの方が出演されています。
ちなみに雪組が1924年、星組が1933年誕生です。宙(そら)組は1998年に誕生。宙組の新しさが際立っている…。
十数年ぶりにゆるっとファンに返り咲いた今は星組ばかり観ていますが、学生時代は花組がメインでその他も全組制覇していました。
東京だけではなく兵庫県の宝塚劇場への遠征も、ひとりでも友達とも、母や妹ともよくしたものです。なつかしい。
急遽夜行バスで突撃して駅のホームで顔を洗ったり、宿が取れなくてシングルの部屋に7人くらいで雑魚寝したこともあったっけ…(若気の至り)。
そんな私なので、花組月組100周年記念公演、なつかしさ満載でした!
当時のお芝居やショーの場面の再現がとにかくもうツボすぎて。
特に花組の安寿ミラさんと真矢みきさんがトップと二番手だった時が好きだったので、20数年ぶりの共演でなつかしのシーンが再現されたのには一気に時間が巻き戻った気がしました。月組の涼風真世さんのオスカルや妖精パック、「グランド・ホテル」もすごくなつかしかったです。
そして一番びっくりしたのが、男役さん・娘役さんとも、ダンスがキレキレだったり声がとっても伸びやかだったり脚が相変わらず綺麗だったり。
20年以上経っているのに当時の振り付けそのままでバリバリ踊られている方も!
観終わってから友人となつかしのシーンの話でひとしきり盛り上がったあと、
「それにしてもすごかったね。私たちのほうがずっと年下なのに、コロナで出歩かなくて体力落ちたとか言っていられないね」
「がんばらなきゃね!」
と言い合いました。
当時考えていた大人になれているかはわからないし20年あっという間に過ぎちゃったような気もするけど、それでもいま幸せで、こうして観に来られているありがたさも実感。
バリバリ踊るのは(もともと)無理だけど、初心に帰ってがんばろう!と元気をもらえた一日でした。