福井旅行①の続きです。
夕食は半個室のダイニングでいただきました。
ハロウィンの飾り付けが施されたビュッフェレストランの賑やかさとは違って、シックで落ち着いた雰囲気。記念日旅行にぴったりです。

お箸は福井の伝統工芸である若狭塗り。
お好きなものをどうぞ、と言われ、迷いつつ好きなピンクを選びました。
お料理も、どれもこれも見目にも華やか。
御簾みたいな箱に入っていたり、紅葉があしらわれていたり。

綺麗なだけじゃなく味もみんな美味しくて、目にもおなかにも幸せな品々でした。

なかでも、お造りに添えられていた雲丹醤(うにひしお)が美味しすぎて! 濃厚なのにくどくなく、ほんの少しの甘みと磯の香りが口いっぱいに広がって……福井県小浜市の名産らしいです。
清風荘、お料理がこんなに素晴らしいなんて知らずに訪れたので嬉しい驚きでした。
おなかいっぱいになったあとは、足首の靭帯の痛みもあったので、広い大浴場は避けて貸切風呂を借りてもうひと風呂。
貸切風呂は洗い場が畳敷きになっていました。
カビないのかな?とちょっぴり不思議だったものの、畳敷きの洗い場は裸足で歩いても滑らないしさらさらと気持ちがよくて快適でした。
その夜はふかふかのベッドで雨の音を聞きながらぐっすり。
翌日はいよいよ恐竜に会いに行きます!
雨はまだ降ったり止んだりしていましたが、ほぼ小降りに。
あわら温泉から車を小一時間ほど走らせると、恐竜のいるまち「勝山」に入ります。
のどかな田園風景に突然恐竜のオブジェが現れて、恐竜への期待度が高まったところで、まもなく恐竜博物館の敷地内へ。
恐竜博物館は思っていた以上に規模が大きくて、しかも近未来的な建物でした。
事前予約制ということで、すいていることを期待していたのですが、中は人でごった返していました。館内のレストランはなんと1時間待ち。
広い館内を杖をついて歩き回るのは大変そうだったので、夫が車椅子を借りて押してくれることに。人が多くところどころ渋滞していたので車椅子はちょっと邪魔だったかもしれませんが、おかげで足の痛みを気にすることなく見て回ることができました。
エントランスを抜けて進むと、ドーム型のひろびろとした空間に、青い空と背の高い木々。
実物大の恐竜骨格や復元模型が数多く展示されていて、思わず息を呑んでしまいました。
なかでも大人気だったのはティラノサウルスの復元模型! 首を左右に動かして、歯を見せて鳴くのです。小さなこどもは怖がって泣いていました。
これは確かに怖いよね……。

ティラノサウルス以外にも、復元された恐竜がたくさんいて、ほんの少し恐竜時代にタイムスリップしたような気分も味わえました。
首の長いオメイサウルスはなんと20m級。スケール大きすぎ……!

博物館入り口のメガネをかけた「恐竜博士」氏とも写真を撮って、たっぷり恐竜を満喫して、博物館とはお別れ。楽しかった! またゆっくり訪れてみたくなる場所です。

人疲れと恐竜疲れ?を癒すためにお茶でもしようと、車を少し走らせてえちぜん鉄道の勝山駅へ。大正3年開業のレトロな駅舎を使用したカフェがあると聞いて気になっていたのです。
木造の駅舎の片隅に、こぢんまりとしたレトロカフェ。
レトロカフェといえば、のレトロプリンがあったのでもれなくいただくことにしました。
勝山駅には日本最古の電気機関車が展示保存されています。
雨がしとしと降るなか、電気機関車を眺めながらコーヒーとかためのプリン。
越前ガニの時期にはすこし早かったけれど、温泉においしい鯖や雲丹、恐竜に会えてカフェ欲まで満たされて、雨の福井一泊二日旅、盛りだくさんでした!
帰りは輪島朝市ビールと鯖寿司をつまみつつ、北陸新幹線で東京まで。鯖寿司もお店によってちょっとずつ違うらしいので、次来る時には食べ比べもいいかも。

雨でも、足を怪我してあまり歩けなくても、受け止めてくれる福井の懐の広さに幸せな気分で帰路につきました。