毎年、結婚式記念日には椿山荘を訪れるのがわたしたち夫婦の恒例になっています。
今年はちょっぴり奮発してスイートルームを選びました。理由はただひとつ『エグゼクティブラウンジに行きたかったから』。
椿山荘にスイートルーム宿泊者専用のエグゼクティブラウンジができたというニュースを見たのは半年ほど前。
「素敵だねー」なんて言いながら記事を読むと、ラウンジの名前は“ル・シエル”。添えられた写真には、丸い天井と庭園を臨む大きな窓が。
……これって。
どう見ても、わたしたちが式を挙げたチャペル!
結婚式を挙げた当時、椿山荘には3つのチャペルがあって、そのうち、唯一ホテル棟内にあるチャペルが”ル・シエル”だったのです。
庭園にあるクラシカルなチャペルへの憧れもあったけれど、足の悪い母や叔母のことを考えて、宴会場への動線が一番よかったこのチャペルを選んだのでした。
毎年遊びに行くたびにそっと中を覗いたりもしていたチャペルが、エグゼクティブラウンジとしてリニューアルしていたとは。
どんな風になったか見てみるには、スイートルームに泊まらねばです。
ということで、ちょっと背伸びして初めてのスイートルーム。

チェックインもラウンジでできるということで、先に荷物をコンシェルジュに預け、館内でランチをしてから満を辞して向かいました。

永遠の愛(だったかな)を誓ったチャペルは和の雰囲気のシックなギャラリースペースになっていて、テーブルと椅子も並べられてすっかり様変わり。
ベールダウンを行ったチャペルの入り口は壁が作られて潰されていて、おいしそうなスイーツやセイボリーが並べられていました。

紅茶はTWG。さっそくカモミールティーやプチケーキをいただいて、しばしラウンジでくつろいでからお部屋へ。

今回のお部屋はプライムエグゼクティブスイートのガーデンビュー。
スイートの中では一番コンパクトなお部屋ながら、それでも60㎡。リビングルームにはソファとテーブルが置かれていて、窓からは椿山荘の広いお庭が見渡せます。ベッドが2台並べられた寝室も十分な広さ。
リビングルームと寝室が分かれているのは、ルームサービス大好きなわたしたちにはびったりでした。ベッドでごろごろしているときにルームサービスが届いても、寝室のドアを閉めればごちゃごちゃが見えない!

椿山荘のお部屋の内装にはクラシックとモダンがあり、わたしのお気に入りは花柄のカーテンが愛らしいクラシック。今回もクラシックをリクエストしました。

結婚式記念日の宿泊ということで、リビングのテーブルにはホテルからのプレゼントのシャンパンも。

ずっとお部屋でごろごろしているのも味気ないので、屋上庭園に行ってこの時期だけの鯉のぼりを見上げてみたり、スパの温泉に入りに行ったり。
17時半からはエグゼクティブラウンジのサービスがイブニングライトミールに切り替わるそうで、せっかくなので覗いてみることに。
ライトミールと言いつつかなりしっかり楽しめるお食事で、ちょこちょこ取りに行っていたらあっという間におなかいっぱいになってしまいました。


夕食はルームサービスで軽めに。
夫が毎年恒例のお祝いのケーキを頼んでくれていて、シャンパンで乾杯しつついただきました。
夫からの恒例のプレゼントはもうひとつ、ウェディングブーケを作成してくれたデザイナーさんのお花。
今年のアレンジメントは白いばらが基調で、ところどころに赤い実や青の花が散りばめられたもの。ふわっとしたレースの傘が被せられていて、傘を取るとたっぷりのお花が顔を出すという演出でした。
4回めの結婚記念日『花実婚式』にちなんで考えてくださったのだそうです。うれしい。

翌朝の朝食は和食を選んだのだけど、食後の散歩のあとラウンジに立ち寄ると、そこでもモーニングサービスをしていました。
しかも、椿山荘の庭園の蜂から採れたはちみつがあるとのこと。
庭で採れたはちみつ!
魅力的過ぎて、思わず……というには多すぎる量の朝ごはんを追加で食べてしまいました。
はちみつをたっぷり載せたデニッシュとか、オムレツとかお野菜とか。

明らかに食べすぎです。
帰ったらダイエットだな、と心に誓いつつ、チェックアウト後にスパで受けたトリートメントではすっかりうとうと。
心もおなかもたっぷり満たされた、花実婚式の記念日でした。