今年の桜は寒の戻りのおかげでずいぶん長く楽しめました。
桜がちょうど満開になりそうなタイミングを見計らって、小湊鐵道のトロッコ列車を今年も予約。張り切って、桜を楽しむ小旅行へ出かけました。
まだまだ寒い日が多かった4月のはじめ。
この日も陽なたはぽかぽかしていたものの、風は少し冷たい一日でした。ジャケットの下にインナーダウンを仕込んで、しっかり防寒して出発です。
小湊鐵道の起点・五井駅から上総牛久駅までは普通列車。たった一両の車両に、ぎゅうぎゅうに詰め込まれての移動でした。
上総牛久駅で、いよいよトロッコ列車に乗り換え。指定席なので、ここからは安心して景色を楽しめます。
発車までの間、駅前のカフェスタンドでコーヒーを買ったり、おしゃれな『里山トイレ』と呼ばれる点在型のトイレをのぞいてみたりして、のんびりと時間つぶし。

いよいよ発車時間。トロッコ列車に乗り込みます!

車窓からは、満開の桜が次々と目に飛び込んできます。少し肌寒いけれど風も心地よく、道の上から手を振ってくれる人たちにこちらも手を振り返したりして、ちょっとした交流も楽しめました。

途中の里見駅では、お弁当やおにぎりの販売も。地元市原市産のお米を使った、地産地消のおにぎりを購入。シンプルな鮭と梅のおにぎりでしたが、とってもおいしかったです。

トロッコ列車は1時間ほどで終点・養老渓谷駅に到着。
その後の予定は決めていなかったので、近くのカフェにでも行こうかと歩き出したところ、観光バスの案内をしている声が耳に入りました。
なんでも、3月から運行開始したばかりの観光バスで、大多喜駅までルーフトップバスに乗って行けるとのこと。
桜並木も通るらしく、いいかも!と即決で乗車。

バスは、桜並木を下から見上げたり、手に届きそうなすぐ脇を通り抜けたりしながら進んでいきました。
山道を抜ける風は思っていた以上に冷たかったけれど、景色も空気も澄んでいて、気持ちのいいドライブになりました。

大多喜駅からは特急に乗って帰宅。
待ち時間のあいだに、冷えた身体をあたためるべく、近くの喫茶店でチーズケーキと紅茶をいただきました。
レトロな店内の片隅には、古い刑事ドラマの再放送らしきものが流れるテレビ。(後から検索したところ、2000年制作の浅見光彦シリーズ13「須磨明石殺人事件」だったみたいです)

あたたかい紅茶とレトロな空間。
桜めぐりの小旅行のいい締めくくりになりました。