バルコニー日和

のんびりと過ごす日々のよしなしごと

推し旅抽選紀行・小田原編

熱海に続いて、小田原へ行ってきました。

今回はさとみさんとの2人旅。

いくつか事前に気になるお店をチェックしていたものの、基本的にはノープラン。

行きの新幹線で「推し旅」のチケットプレゼント抽選を終えた時点でもう目的は達成してしまったので、あとは気の向くままに、のんびり楽しむことにしました。

 

お昼前に小田原駅に到着。

思っていたよりも大きな街で、駅ビルも充実していて便利そう。

 

「やっぱり小田原といえばお城だよね!」ということで、まずは小田原城へ。

この日は3月とは思えない初夏のような陽気。朝晩の冷え込みを警戒してカーディガンを羽織ってきたものの、あまりの暑さに途中で脱ぎ、半袖Tシャツ+ジャケットで散策することにしました。

お城前の広場は広々としていて、とてもにぎやか! 広場の端で見つけたのが手裏剣投げ体験(200円)。せっかくだからチャレンジしてみることにしました。

スタッフの方に投げ方をレクチャーしてもらい、いざ挑戦——したのですが、これがびっくりするほど難しかったです。 3回投げても、1回も的に当たらず地面に落下する始末……。

係のおじさまに「もう一回並んで挑戦してみて」と励まされるほどの大惨敗でした。

次こそはリベンジしたい!

お城の周辺には甲冑や姫の試着体験もあって少し心が動きましたが、今回はスルーすることにしました。

f:id:emilin_balcony:20250401224917j:image

ちょっとお茶をしようと二宮神社へ。観光客がいっぱいで賑わう小田原城のすぐそばにあるのに、驚くほど静かで凛とした空気が漂う美しい神社です。

ここは二宮尊徳(金次郎)ゆかりの神社で、小学校の校庭でおなじみの「薪を背負って本を読む金次郎像」もしっかりありました。

「夜中に金次郎が走るっていう学校の七不思議あったよね?」と話しつつ、「でも、走るだけなら別に怖くなくない?」という結論に。そもそも走ってたら本読めないし……と、どうでもいいことが気になってしまいます。

そんな話をしながら向かったのは、境内にある「きんじろうカフェ」。鳥居のすぐ先にある、オープンスタイルのカフェです。

まずは名物の「きんじろうソフト」を。季節限定の桜練乳味にしてみました。

実はこのソフト、二宮尊徳の子孫が北海道開拓をした縁から、北海道赤井川村の山中牧場の生乳と十勝の甜菜糖を使用しているのだとか。

一口食べると、想像以上のおいしさ!

最初は「ちょっと大きいかも?」と思ったのに、あっという間に完食してしまいました。

f:id:emilin_balcony:20250401224950j:image

さらに、軽めのランチとして「呉汁」もオーダー。江戸時代に金次郎が食べていた具沢山の味噌汁を再現したもの。すりつぶした大豆が入ったお味噌汁で、コクがあってお野菜もたっぷり。ソフトクリームの後でもぺろりと食べられました。

f:id:emilin_balcony:20250401225013j:image

次に向かったのは、事前にチェックしていたカフェ「清閑亭」。

ここは、黒田官兵衛の子孫である黒田公爵の元別荘で、現在は料亭&カフェとして利用されています。

カフェの前に、まずは建物を案内していただけるそうで、もう1組のご夫婦と一緒に邸内を見学しました。

海を一望できる高台に建ち、昔ながらの歪み硝子がはめ込まれた美しい邸宅で、「ここ、泊まりたい……!」と思ってしまうほど素敵な空間でした。

黒田公爵はイギリス留学をしていたこともあり、邸内にはところどころ英国風の意匠が施されています。 茶室と案内されたお部屋が、なんと畳ではなく床張りの広々とした空間。「?」と思っていたら、実はここにテーブルと椅子を持ち込んで英国式アフタヌーンティーをしていたのだとか。そんな遊び心もまた素敵です。

f:id:emilin_balcony:20250401225118j:image

カフェでひと息ついた後は、海の方へと向かうことにしました。

途中、歌舞伎の口上『外郎(ういろう)売り』で名高い外郎のお店の前を通りかかったので、もれなく「とうちんこう」を購入しました。

20代の頃、訳あって発声練習のため毎日のように空で吟じていた外郎売り。本当にあったんだ!って改めて感動です。渋い年配の男性が売ってくれるのもそれっぽくてよい。

ういろうは薬とお菓子があり、店内にはお菓子のういろうも売っていましたが、今回はお薬のほうだけにしてみました。

 

ぽつぽつとかまぼこ屋さんが並ぶ「かまぼこ通り」を抜けて、「やまじょう」というお店のカフェへ。

ここで頼んだのは「かまぼこ食べ比べセット」。かまぼこ3種と伊達巻きがついて、なんとワンコイン(500円)!

どれも小田原の名水と無添加素材にこだわって作られていて、びっくりするほどおいしかったです。一緒に頼んだスープのいわしのつみれも絶品でした。

思わず、併設のお店で、おみやげに伊達巻きとつみれを購入。

f:id:emilin_balcony:20250401225142j:image

そろそろ夕方になったので、新幹線の時間を予約し、時間調整のため駅近の純喫茶「豆の樹」へ。 外観は普通のおうちのような雰囲気でしたが、中はレトロで落ち着いた空間。 ここで注文したのは、シナモンスティック付きのカプチーノ。

子どもの頃に新井素子さんの小説『グリーン・レクイエム』を読んで以来、シナモンスティックでかき混ぜるカプチーノにずっと憧れていて、見つけるとつい頼んでしまうのです。

小腹を満たすために頼んだ自家製ちんすこうも、ほろほろ食感で美味でした。

f:id:emilin_balcony:20250401225210j:image

こうして、あっという間の小田原日帰り旅が終了。

ほぼカフェ巡りの1日でしたが、思った以上に楽しかった!

小田原は大きな街ですが観光だけに特化した感じもなく、絶妙な魅力のある街でした。

またぜひ行ってみたいです。その時は手裏剣、今度こそ的に当てたい……!