行きつけの歯科医で1時間半の格闘の挙句、歯が硬すぎて抜けず縫合だけされて終わった、わたしの埋もれた親知らず。
大学病院を紹介してもらって本日抜歯してきました。
3月ごろ紹介状を書いてもらって初診の予約が取れたのが6月、その時の最短で9月半ば以降の抜歯が可能とのこと。大学病院は予約が大変と聞いてはいたけれど想像以上でした。
今回個人歯科で抜けなかった歯以外にも、数年前に別の歯医者で抜こうとして、途中で匙を投げられて根っこだけ残っている歯が2本ほどあったので(わたしの歯ってどれだけ硬いの)、9月と10月の2回に分けて計3本を抜くことに。
口腔外科の最初の問診の際に、抜歯怖いんですと伝えると、あっさりと「じゃ静脈麻酔でやりましょう!」と、局所麻酔だけではなく、うとうとする静脈麻酔も入れて行うことになりました。
難抜歯だしその方がいいでしょうとのこと。
抜歯の2週間ほど前に歯科麻酔科で麻酔科医の方から注意事項をお伺い。
「白い服とか高い服は着てこないでくださいね、血が飛び散るので」
「胃カメラなんかの際の静脈麻酔に比べると完全には眠らせないのでうとうとな感じですー。動いちゃうことがあるので、暴れすぎたりしたら中断して別日に全身麻酔にしますね!」
などなど、怖さが増す説明をされたあとでにっこりと「でも大丈夫ですよ!」と。
ほんとに?ほんとに? とより恐怖心が高まりつつ、抜歯当日を迎えました。
前日まで宝塚を観に兵庫県まで遊びに行っていたので、たっぷり寝たけどちょっぴりお疲れの抜歯当日。
事前に渡された注意事項のとおり、朝食は9時までに。胃の中に食べ物がいっぱい残っていると誤嚥性肺炎のリスクが高まるのだそうです。
15時の予約なので20分前くらいに総合受付で受付を行って、口腔外科や麻酔科のある階まで行って呼ばれるのを待ちました。
ちなみに洋服は血で汚れてもいいように、着古したグレーのTシャツです! クローゼットの奥から引っ張り出してきました。捨てないでおいてよかった。
15時ぴったりに呼ばれ、施術椅子に座るとさっそく血圧計とパルスオキシメーターを付けられました。麻酔の点滴は手の甲から。
「こないだ説明しましたけど、麻酔のかかり具合は個人差が大きいので少しずつ入れますねー。どうですか?」と麻酔医の方に言われ、最初のうちは効きがよくわからなくて「あんまりわからないですー」などと言っているうちに意識を失っていました。
術中、先生方があれこれ話しているのが聞こえていた気もするけれど、気がついたら「終わりましたよー」と声をかけられて無事に抜歯終了していました。あまりのあっさりさにびっくり。
手術自体も1時間もかからなかったみたいです。かかりつけの先生があんなに苦労して抜けなかった歯なのに、さすが大学病院の口腔外科。毎日歯を抜きまくっているだけはあります。ありがたい。
お昼を食べていなくておなかがすいていたので、帰宅途中、まだ局所麻酔が効いているうちにお気に入りのカフェでプリンを食べて……というか流し込んで帰宅。
局所麻酔が切れるに従って痛みも出てきたし、頰もぷっくり腫れてきたし帰宅後口をゆすいだら血が流れて焦ったりもしたけれど、抜歯時の痛みや恐怖から解放されただけで、こんなにストレスがないなんて!
体感一瞬だったとはいえほっぺたに血はついていたし、途中で仮歯が取れたりもしたようなのでつくづく意識がなくてよかったです。なお、Tシャツは無事でした。
これからどれくらい腫れて痛くなるかはちょっと気になりますが、しばらく安静にして治るのを待ちたいと思います。
経過はまた改めて。
まずは今夜、眠れるかなー。