バルコニー日和

のんびりと過ごす日々のよしなしごと

推し旅抽選紀行・小田原編

熱海に続いて、小田原へ行ってきました。

今回はさとみさんとの2人旅。

いくつか事前に気になるお店をチェックしていたものの、基本的にはノープラン。

行きの新幹線で「推し旅」のチケットプレゼント抽選を終えた時点でもう目的は達成してしまったので、あとは気の向くままに、のんびり楽しむことにしました。

 

お昼前に小田原駅に到着。

思っていたよりも大きな街で、駅ビルも充実していて便利そう。

 

「やっぱり小田原といえばお城だよね!」ということで、まずは小田原城へ。

この日は3月とは思えない初夏のような陽気。朝晩の冷え込みを警戒してカーディガンを羽織ってきたものの、あまりの暑さに途中で脱ぎ、半袖Tシャツ+ジャケットで散策することにしました。

お城前の広場は広々としていて、とてもにぎやか! 広場の端で見つけたのが手裏剣投げ体験(200円)。せっかくだからチャレンジしてみることにしました。

スタッフの方に投げ方をレクチャーしてもらい、いざ挑戦——したのですが、これがびっくりするほど難しかったです。 3回投げても、1回も的に当たらず地面に落下する始末……。

係のおじさまに「もう一回並んで挑戦してみて」と励まされるほどの大惨敗でした。

次こそはリベンジしたい!

お城の周辺には甲冑や姫の試着体験もあって少し心が動きましたが、今回はスルーすることにしました。

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ちょっとお茶をしようと二宮神社へ。観光客がいっぱいで賑わう小田原城のすぐそばにあるのに、驚くほど静かで凛とした空気が漂う美しい神社です。

ここは二宮尊徳(金次郎)ゆかりの神社で、小学校の校庭でおなじみの「薪を背負って本を読む金次郎像」もしっかりありました。

「夜中に金次郎が走るっていう学校の七不思議あったよね?」と話しつつ、「でも、走るだけなら別に怖くなくない?」という結論に。そもそも走ってたら本読めないし……と、どうでもいいことが気になってしまいます。

そんな話をしながら向かったのは、境内にある「きんじろうカフェ」。鳥居のすぐ先にある、オープンスタイルのカフェです。

まずは名物の「きんじろうソフト」を。季節限定の桜練乳味にしてみました。

実はこのソフト、二宮尊徳の子孫が北海道開拓をした縁から、北海道赤井川村の山中牧場の生乳と十勝の甜菜糖を使用しているのだとか。

一口食べると、想像以上のおいしさ!

最初は「ちょっと大きいかも?」と思ったのに、あっという間に完食してしまいました。

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さらに、軽めのランチとして「呉汁」もオーダー。江戸時代に金次郎が食べていた具沢山の味噌汁を再現したもの。すりつぶした大豆が入ったお味噌汁で、コクがあってお野菜もたっぷり。ソフトクリームの後でもぺろりと食べられました。

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次に向かったのは、事前にチェックしていたカフェ「清閑亭」。

ここは、黒田官兵衛の子孫である黒田公爵の元別荘で、現在は料亭&カフェとして利用されています。

カフェの前に、まずは建物を案内していただけるそうで、もう1組のご夫婦と一緒に邸内を見学しました。

海を一望できる高台に建ち、昔ながらの歪み硝子がはめ込まれた美しい邸宅で、「ここ、泊まりたい……!」と思ってしまうほど素敵な空間でした。

黒田公爵はイギリス留学をしていたこともあり、邸内にはところどころ英国風の意匠が施されています。 茶室と案内されたお部屋が、なんと畳ではなく床張りの広々とした空間。「?」と思っていたら、実はここにテーブルと椅子を持ち込んで英国式アフタヌーンティーをしていたのだとか。そんな遊び心もまた素敵です。

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カフェでひと息ついた後は、海の方へと向かうことにしました。

途中、歌舞伎の口上『外郎(ういろう)売り』で名高い外郎のお店の前を通りかかったので、もれなく「とうちんこう」を購入しました。

20代の頃、訳あって発声練習のため毎日のように空で吟じていた外郎売り。本当にあったんだ!って改めて感動です。渋い年配の男性が売ってくれるのもそれっぽくてよい。

ういろうは薬とお菓子があり、店内にはお菓子のういろうも売っていましたが、今回はお薬のほうだけにしてみました。

 

ぽつぽつとかまぼこ屋さんが並ぶ「かまぼこ通り」を抜けて、「やまじょう」というお店のカフェへ。

ここで頼んだのは「かまぼこ食べ比べセット」。かまぼこ3種と伊達巻きがついて、なんとワンコイン(500円)!

どれも小田原の名水と無添加素材にこだわって作られていて、びっくりするほどおいしかったです。一緒に頼んだスープのいわしのつみれも絶品でした。

思わず、併設のお店で、おみやげに伊達巻きとつみれを購入。

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そろそろ夕方になったので、新幹線の時間を予約し、時間調整のため駅近の純喫茶「豆の樹」へ。 外観は普通のおうちのような雰囲気でしたが、中はレトロで落ち着いた空間。 ここで注文したのは、シナモンスティック付きのカプチーノ。

子どもの頃に新井素子さんの小説『グリーン・レクイエム』を読んで以来、シナモンスティックでかき混ぜるカプチーノにずっと憧れていて、見つけるとつい頼んでしまうのです。

小腹を満たすために頼んだ自家製ちんすこうも、ほろほろ食感で美味でした。

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こうして、あっという間の小田原日帰り旅が終了。

ほぼカフェ巡りの1日でしたが、思った以上に楽しかった!

小田原は大きな街ですが観光だけに特化した感じもなく、絶妙な魅力のある街でした。

またぜひ行ってみたいです。その時は手裏剣、今度こそ的に当てたい……!

 

 

早春の三重紀行②お伊勢参りへ

早春の三重旅行①の続きです。

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翌朝は早めにチェックアウトして伊勢市駅へ向かいました。

泊まっていた鳥羽のホテルは素泊まりだったうえに、近くに朝食をとれるお店もほとんどなかったため、朝ごはんは外宮の近くで食べようと決めていたのです。

 

伊勢神宮は外宮(げくう)と内宮(ないくう)をメインとした125社から成り立っていますが、「外宮先祭(げくうせんさい)」といって、まず外宮から参拝するのが慣わしだそうです。

伊勢市駅を降りると、すぐに外宮参道が見えてきます。ここで朝ごはんをいただくお店を探すことにしました。 朝粥で有名なお店も覗いてみましたが、すでに受付終了。どうやら朝早くから並ばないと入れないようです。

 

どうしようかなぁ、と思いつつ歩いていると“朝ごはん“の文字が目に入りました。

気になって近づくと「ココット山下」という小さなお店。

中に入って尋ねてみたところ、カウンター席なら案内できるとのことでした。

温かい白湯をいただきながら待っていると、驚くほど品数の多い朝ごはんが登場。どのお料理も丁寧に作られていて、思わず「すごい……!」と感嘆してしまいました。

アオサがたっぷり入ったお味噌汁に、レンコン入りのハンバーグ。柑橘の爽やかさが加わったキャロットラペ、カレー風味の豆、ひじき、半熟の味付け卵、黒胡麻ダレがかかった小松菜、きくらげ……などなど。 どれも滋味深くやさしい味わいで、心も体もほっとする朝食でした。こんなにちゃんとした朝ごはんが食べられるとは思っていなかったので、嬉しい驚きです。

店内にはカウンター席のほか、テーブル席が2つ。
わたし達の後から来たお客さんは、どちらも予約をしていたようです。偶然すんなり入れたのはラッキーだったのかもしれません。

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しっかりお腹を満たしたら、外宮へお参り。

前日までの天気予報では雨だったのですが、この日も参拝中はほぼ曇り空。傘を出すことなく歩くことができました。

外宮の神聖な空気を感じながらひと回り。伊勢神宮は、いつ訪れてもピンと空気が澄んでいて、自然と背筋が伸びる気がします。 参拝を終えた後は、博物館好きの夫が興味を持っていた「せんぐう館」へも立ち寄りました。f:id:emilin_balcony:20250323113032j:image

 

次は内宮へ。この日もカーシェアを予約していたのですが、週末の内宮周辺は混雑しているかもと思って、急遽キャンセル。外宮前から出ているバスで向かうことにしました。

結果、これが大正解。 内宮に到着すると、マイカーの駐車場待ちの列がずらり。掲示板には「90分待ち」の文字が……! もし車で来ていたら、到着する前にぐったりしてしまうところでした。

 

参拝の前にちょっとひと休みしたくて、五十鈴川沿いにある「五十鈴川カフェ」へ。

このカフェでは、ミルクジャムが名物とのこと。せっかくなので、濃く入れたコーヒーにミルクジャムを加えて飲む「ミルクジャムコーヒー」を試してみました。

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ミルクジャムはそのまま舐めてもおいしい! 濃いめのコーヒーに少しずつ落として、まろやかにしていただきました。モーニングではトーストにつけていただけるそうなので、次回は朝のうちに来て試してみようと思います。

 

五十鈴川カフェでひと息ついたあとは、せっかくなので赤福本店へも立ち寄ることにしました。 伊勢といえばやっぱり赤福!

店内には緋の毛氈が敷かれた落ち着いた雰囲気の座席があり、できたての赤福と温かいお茶を楽しむことができます。ほのかに温かいお餅に、なめらかなこしあんがたっぷり。

お店の前に流れる五十鈴川を眺めながら、しばしのんびりくつろぎました。

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さて。赤福本店でできたての赤福を味わったあとは、いよいよ内宮(ないくう)へお参りに向かいます。

 

宇治橋を渡ると神聖な空気が一段と濃くなるような気がします。

やはりここは、何度訪れても特別な場所だなぁとしみじみ。

正宮へのお参りを終えて出口へ向かい始めたころ、ポツポツと雨が降り始めました。これまで保ってくれたお天気もついに崩れてきたようです。f:id:emilin_balcony:20250323113011j:image

 

お昼がまだだったので、おはらい町入口近くの「ゑびや大食堂」へ。伊勢の名物がいろいろいただけるお店です。伊勢うどんも気になりましたが、今回は手こね寿司に決定! 

注文はタッチパネルで行います。手こね寿司にもいくつか種類があり、カツオの漬けが乗ったものにしてみました。

たっぷりのカツオは酢飯との相性も抜群。薬味の大葉や生姜もほどよいアクセントになっていて、最後まで飽きずに楽しめました。
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美味しい手こね寿司を堪能したあとは、伊勢志摩ならではの真珠を見たくて、いくつかの真珠店を巡ることにしました。

訪れたのは、ミキモト、三和真珠、浜幸パールなどなど。それぞれに個性があり、取り扱っている真珠の雰囲気も少しずつ違います。店員さんたちも皆さん気さくで、お話を聞いているだけでも楽しい!

ふと目に留まったのは、ベビーパールの可愛いリング。繊細な輝きを放つその姿に、思わず見惚れてしまいました。 すると店員さんが「ベビーパールはほぼすべてが伊勢志摩で養殖されているんですよ」と教えてくれました。さらに「粒が小さいぶん高度な技術が必要で、希少性が高いんです」とのこと。 そんな話を聞いていると、ますます魅力的に見えてきてしまいます……! 上品で可愛らしく、小ぶりなので普段使いもしやすそう。悩みに悩んでいったん保留に。

 

おなかも心も満たされ、大満足で伊勢市駅へと向かいました。

夫はこれから数日間三重の地に残って仕事をするので、ここでしばしお別れ。

次に訪れるときは、また違う季節の伊勢志摩を楽しみたいな。そして真珠も今度こそ……!

そんなことを思いながら、帰路についたのでした。

早春の三重紀行①満開のしだれ梅

今年の3月は三重県に仕事で行くことが多い夫。一度出張に行くと3日くらいは帰ってこられません。

せっかくなので、前泊する夫にくっついて観光してくることにしました。目的地は伊勢神宮と鳥羽。

わたし自身は子どもの頃三重県に住んでいたこともあってどちらも行ったことがありますが、夫は初めて。

鳥羽からドライブして伊勢志摩の海を見たり、梅も見頃みたいだから見にいきたいね、などと計画していました。

 

が、出発当日の天気予報はあいにくの雨。しかもどんどん雨足が強くなる予報です。

新幹線の中でルートを調べ直し、雨がひどくならないうちに……と、翌日行く予定にしていた『鈴鹿の森庭園』にまず向かうことに。

四日市駅からのカーシェアを予約し、鳥羽で借りる予定だったレンタカーはキャンセルしました。

 

なお、名古屋までの東海道新幹線車内で、もれなくJR東海推し旅キャンペーンの抽選をしたのは言うまでもありません。品川から名古屋までは1時間あるのでたっぷり余裕を持って抽選できてよかった! 当たるといいなぁ。(ちなみに、夫は熱海の旅でチケットを当てていました。すごい)

 

名古屋駅から近鉄特急に乗り換えて近鉄四日市へ。

四日市には小学生の頃父の仕事の関係で住んでいたことがあるのですが、残念ながら町の様子などほぼ覚えていないので懐かしさはあまりなく。

駅では「こにゅうどうくん」という坊主頭のキャラクターが出迎えてくれました。

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予約していたカーシェアを利用して鈴鹿の森庭園までドライブ。

曇り空でしたが、心配していたお天気もなんとか持ちそうです。

庭園に足を踏み入れると、一面に濃いピンク色の景色が広がっていました。
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園内は思っていたよりも広く、どの木もしだれ梅が満開! まるで桃源郷みたい、というのが第一印象でした。梅だけど。
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下から見上げても横から見ても美しいピンク色にうっとりしつつ、園内をそぞろ歩きました。
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夫も「こんなに綺麗な梅初めて見る!」と大喜び。
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フードスペースもあったので、五平餅や焼き牡蠣、豚汁などで軽めのお昼ごはんにしました。
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焼き牡蠣ぷりぷりでおいしかった。
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おなかいっぱいになって庭園を出ると、ぱらぱらと雨が降り出してきました。

先に梅見に行ってよかったね!とほくほくしつつ四日市駅まで戻って近鉄特急で鳥羽まで。

 

ビスタカーという二階建て車両の特急券をオンラインで購入し、わくわくして乗り込みました。
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なぜかわたしたちの座席に座っている人がいたのですが、近づいたらさっと立ち上がってどこかへ行ってしまいました。

多分あれはわかってて座ってたパターン……。

(帰りにも同じようなことがありました。いったいなぜ……)
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四日市駅で購入したコーヒーを飲みつつ鳥羽駅へ。
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まだミキモト真珠島の営業時間に間に合いそうだったので、急ぎ足で真珠島へ。

冷たい雨が降り出す中、海女さんの実演も見学しました。毎日7回行っているそうです。

 

いまは養殖技術が発達したので実は海女さんがいなくても大丈なのだそう。

3月とはいえダウン必須の寒さの中、薄着で雨の海に飛び込む様子は見ているだけでも寒そうでした。せめて実演も暖かいシーズンだけにできないのかなと思ってしまうほど。

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でもみなさん笑顔が素敵でした。お疲れ様でした!

 

今回のホテルは素泊まり。
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ホテル近くの「一栄」という居酒屋さんでたっぷりと海の幸を楽しみました。

白子ぽん酢にカキフライ、お造りの盛り合わせに伊勢海老の塩焼き。ナスの揚げ出しやしめのお茶漬けに至るまで、どれも絶品でした。f:id:emilin_balcony:20250319193711j:image
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ネットで評判がよかったので予約したのだけど大正解! また行きたいお店です。

おなかいっぱいになって宿に戻ってお風呂に入り、幸せな気持ちで就寝。

 

2日目のお伊勢参りに続きます。

推し旅抽選紀行・熱海編

JR東海の「推し旅キャンペーン」。

TAKARAZUKA STAR EXPRESSと称して、宝塚星組の公演とのタイアップが始まりました。

コラボしているのはわたしのご贔屓、星組の礼真琴さんの退団公演。

 

新幹線内限定で聴けるジェンヌさんのトークや壁紙プレゼント、車内限定で応募できるチケットプレゼントまで! チケットが取れなくて四苦八苦しているため、藁にもすがる気持ちでチケットプレゼントに飛びつくことにしました。

 

応募のためのコンテンツを取得するためには、位置情報と速度測定で一定以上の速度を検知する必要があるとのこと。つまり、新幹線がある程度の速度を出すくらいの距離は乗らないといけないということです。

 

こだまの停車駅は東京、品川、新横浜、小田原、熱海……となっています。

新横浜までだと速度制限で応募できない可能性もあるとのことで、一番近くて小田原か熱海。

今回は、念のため熱海まで行ってみることにしました。

 

土曜日に思い立って翌日曜に出発だったので、新幹線に乗ること以外はまるっきりノープラン。

唯一、熱海梅園の梅まつりが最終日らしいので見ようかな、と思っていたくらいです。

 

当日は(ちゃんと応募できるかな)と、ちょっと緊張しつつこだまに乗り込みました。

午前中用事があったので、東京駅を出たのはお昼ちょっと前です。

まずは新幹線Wi-Fiに接続し、品川を過ぎたあたりから速度測定にチャレンジ。

 

新横浜までは速度が出ない可能性があると書いてあったのに、なんとすぐに速度測定OK。

チケット抽選に必要な壁紙のダウンロードとアンケート回答まで、新横浜の手前で無事に済ませることができました。

目的を達したので新横浜で降りちゃってもいいかな?とも一瞬思ったのですが、新幹線の指定席を購入していたので予定どおり熱海まで向かうことに。

 

熱海駅に到着すると、多くの人でごった返していました。

熱海は再生に成功した観光地としても有名ですが、10年前くらいの寂れていた時期が信じられないくらい。熱海銀座は歩くのも大変なほどの賑わいでした。

 

小腹がすいていたので、まずはお昼ごはん。

静岡おでんが食べられるスタンド風のお店を見つけたのでさっといただき、ひと駅電車に乗って来宮駅へ。駅の近くの来宮神社にお参りしてから梅園に行くことにしました。

来宮神社はとっても立派な神社で、カフェもあちこちにあります。

観光地の神社としての洗練されっぷりはさすがだな、と来るたびに思います。

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樹齢2000年を超える大楠のそばの「茶寮 五色の杜」で抹茶と練り切りのセットをいただきました。

梅をかたどったものとうぐいす。どちらもふっくりしていて可愛くて、こし餡の甘さが優しい。

この日は3月とは思えないほどの暑さで、木陰をわたる風が心地よかったです。

 

その後は坂道をのぼり『熱海梅園』へ。

入口近くの梅はもう散りかけていたけれど、まだまだ見頃の木も多く、香りも花もたっぷりと楽しめました。

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園内に温泉の足湯があったので足を浸して歩き疲れた足を休めました。

足湯というとぬるめのお湯が多い印象なのですが、熱海梅園の足湯はかなりあつあつ。

梅を眺めながらしばらくのんびり足を休めました。
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梅園をひと回りしたあとは、バスに乗って『起雲閣』にも立ち寄りました。

かつては邸宅だったものを旅館にした建物で、いまは旅館としての役割も終えて一般公開されています。

旅館だった頃は太宰治や尾崎紅葉、谷崎潤一郎などの名だたる文豪の御用達だったとか。
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和風と洋風が混在していて、特に、ステンドグラスが美しいアールデコのサンルームや、どっしりした暖炉のある英国チューダー様式の洋間、諏訪の片倉館を思わせるおしゃれなローマ風風呂などの『洋』の部分が魅力的です。
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窓から見える和風庭園も美しく整えられていて、お部屋からの景色もすてき。

「泊まりたい……」と思わず呟くと、案内係の方に「ですよねぇ」と笑顔で同意されました。

ですよね!
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館内のカフェでお茶を飲んでひとやすみ。
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熱海駅までは30分ほどの道のりを歩いて戻りました。

 

途中、大好きな生しらすを食べ歩き用に売っているお店を見つけて小休止。

透明のカップに生しらすとたまごとおくらとのりが入っていて、混ぜ混ぜしていただきました。

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お昼前に熱海に着いて、16時には帰りの新幹線に乗り込んでいたあっという間の小旅行。

ノープランでも意外にいけちゃうものだな、と味をしめたのでまた行こうと思います!

ティファニーでクリーニングを

数年前、原宿のキャットストリートに期間限定でオープンしたティファニー。

ティファニーにさほど興味があったわけではないのだけれど、日本初のティファニーコンセプトカフェが併設されており「ティファニーで朝食を」気分が味わえると聞いて行ってみたのです。

 

わたしが行ったのはオープンして間もなく。

ティファニーブルーで彩られた店内には、キャットストリートだけにねこをモチーフにした限定グッズなども売っていました。

カフェは予約が取れなかったので、テイクアウトでコーヒーやドーナツを買って店内のイートインスペースでいただきました。

デニッシュではなくドーナツを買ってしまったせいか屋内だったせいか、オードリーの気分が味わえたかというとそんなこともなかったけれど、目的は達せられて満足。

せっかく来たのだからと店内をひと回りして、遊びに来た記念にシルバーのネックレスを購入したのでした。(ねこモチーフではなくてティファニーブルーのハートがついたもの)

 

それから数年。

ゴールドのアクセサリーが好きなので最近なかなか出番がなく、すっかり放置してしまっていたネックレス。久しぶりに付けようかな、と出してみたらなんと真っ黒!

そうでした、シルバーは黒ずんでしまうんですよね……。

慌ててティファニーの店舗に持ち込むことにしました。

 

こんなになっちゃって申し訳ないし、何か買うわけでもないのにいいのかな……

と思いつつ、よく前を通りかかって存在だけは知っていた丸の内のティファニーへ。

ドアを開けてくれた方に聞いてみると「クリーニングですね!お待ちくださいませ」と、さっと他のスタッフを呼んでいただけました。

 

真っ黒になったネックレスをお渡しして、ソファに座ってしばしの待ち時間。

平日夜だったせいかとても空いていたので、近くにあったジュエリーを眺めたりもしてみました。ティファニー店内をじっくり見るのは久しぶりだけど、円安の影響か以前に比べてとても高くなった印象! そして、攻めた感じのデザイン(ハードな鎖みたいなネックレスとか)も多くあったりして面白かったです。

 

シルバーとはお値段が桁違いだけど、もし次になにか買うならやっぱりゴールドのほうが好きかなぁ、と思ったりしつつ。

 

そうこうしているうちに、わたしのシルバーネックレスはぴかぴかになって戻ってきました。

これまでが可哀想になるくらいのぴかぴかぶり。

これからは仕舞い込まずにもうちょっと出番を増やそう、と心に決めたのでした。

 

なお、改めて調べたらキャットストリートのティファニーは2019年からの3年限定店舗だったそう。

ねこモチーフの限定ジュエリーも買っておけばよかったかな。

立石「宇ち多゛」宇ち入りの記

もつ焼き『 宇ち多゛』。

昭和感漂う立石の町で、連日行列ができるお店です。

 

いわゆる”せんべろ”に憧れはありつつ、足を踏み入れたことがなかったわたしですが、この度ついに宇ち入り(宇ち多゛に行くことをそう呼ぶらしい)デビューを果たしました。

 

きっかけは、お気に入りのカフェのマスターの行きつけのお店だと教えていただいたこと。

そもそも、立石という町のことすらよく知らなかったわたし。

昭和っぽい飲み屋さんが立ち並ぶディープな町で、かつ、再開発のためいまどんどん変貌していると聞いて俄然興味が湧きました。

 

再開発で思い出の光景が消えてしまうことが最近続いているので、行きたいところには行けるうちに訪ねておきたい。

何より、おいしいもつ焼きが食べたい!

 

平日でも行列必至、土曜日は尚、と聞いて平日に行こうと決めました。

お店の営業時間は14時〜19時なのですが、狙い目は17時ごろとか。サラリーマンが仕事帰りに寄るには少し早めの時間です。

 

フレックスタイムを利用して、立石の駅に降り立ったのは17時ちょっと過ぎ。

途中、乗り換えの京成曳舟駅で下車したついでに言問団子の誘惑に負けておいしいお団子を食べてしまったので、お腹はそれほど空いていません。

ちなみに曳舟駅から言問団子までは徒歩15分ほど。ずいぶん力いっぱい誘惑に負けたなと自分でも思います。

 

立石駅の北口はすでに再開発の波に飲まれて、工事中の仮囲いが一面に。往年の呑んべ横丁の面影は窺い知れませんでした。

初めて降り立つ町とはいえ、あまりに殺風景でちょっぴり寂しくなりつつ、踏切を渡って南口へ。

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南口はまだ再開発が始まっておらず、レトロなアーケード街がそのまま残されています。

そんな「立石仲見世」はまるでテーマパークみたい、と思ってしまうほどの昭和感!

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「宇ち多゛」の前に行くと、たまたま空いていた時間帯だったらしく、並んでいる人が誰もいませんでした。

 

おそるおそる引き戸を開けて「あの……」と声をかけると、コワモテの男性に「何人?」と聞かれました。ひとりです、と答えると「そこ座って!」と入り口近くの席を指定されました。

長椅子に詰めるようにして座ると、わたしの隣もその隣もおひとり様の男性で、すでに何皿もお皿が重ねられています。

全体に男性が多め。

その日は女性ひとり客はわたしだけでした。

 

「宇ち多゛」は

・酔った状態で行ってはいけない

・3人以上で行ってはいけない

・騒がしくしてはいけない

・カバンは前に持ち替えて

・人数が揃ってから並ぶこと

などなど、厳しいルールがあることで有名。

さらに、注文方法も呪文のようで初心者にはハードルが非常に高いお店です。

 

幸い、事前にレクチャーを受けていたのと、隣の席に座っていたサラリーマン風の男性が慣れた感じだったため、だいぶ助けられました。

 

まずはビール小瓶と煮込みを頼み、一息ついてから、改めてネットでレビューやマニュアル(というものがあるのです)を読み返して予習。

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近くの席のお客さんが注文するのに合わせて店員さんを呼び止め

「アブラスクナイトコロとガツ一本ずつオス」

を注文。

『一本ずつ』という注文の場合、自動的に生(茹でたもの)になるというのも予習して得た知識です。

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続けて、人気だという「シロタレヨクヤキ」も。

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慣れてしまうと注文もなんとなくできるような気がします。

隣の男性は梅割り(焼酎に気持ち程度梅シロップが入ったもの)を4〜5杯は飲んでいた模様。わたしはお酒が弱いのでビール小瓶をちびちび飲みつつです。

 

少し盛り上がっていたお客さんが「声落としてねー」と注意されたり、リュックを背負った方が「前に持って!」と言われたりするのを目の当たりにして(これが噂の)と感動しつつ、あっという間にお腹いっぱいに。

 

会計もタイミング勝負で、隣の男性が会計を頼むのに合わせて「わたしもお会計を」とお願いしました。

「はい、ワタシ◯◯円ね!」

と言われて代金(安い!)を支払って表に出ると、行列ができていました。

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店内も昭和感たっぷりでまるでタイムスリップしたような雰囲気を味わえるし、(入るのに並んだとしても)さくっと食べて飲んでさっと出られる気軽さも、呪文のような注文も楽しい。

 

「宇ち多゛」、はまりそうです。

また行きます!

2回め抜歯後1週間

親知らず含む3本の抜歯から1週間ちょっとが過ぎました。

 

今回の抜歯は思っていた以上にスムーズで、病院から渡された抜歯後の注意事項が書かれた紙にあったような「著しい痛み」は一度もありませんでした。

腫れや内出血はしばらくはひどかったのですが、痛みがほぼなかったので気持ち的には楽でした。

出歩かず、おとなしくしていたおかげもあって治りが早かったのかも。

 

抜糸の日は予約時間より少し前に大学病院の受付に並び、口腔外科の外来前待合室へ。

大きな病院なので歯科医師は口腔外科だけでも何十人もいます。

この日も待合室は人でいっぱいでした。わたしみたいに、町の歯科から紹介された難抜歯の方も多いのかな?

 

なんとか空いている椅子を見つけて座っていると、予約時間より少し前に、わたしの担当医が待合室に出てきました。

どうやら前の方の施術中にトラブルが起きたらしく(暴れてしまったのかも)、家族の方にお話があった模様。

 

これは、次の予約のわたしは結構待たされちゃうかな……と覚悟していたのですが、予約時間から10分過ぎたくらいで呼ばれることができました。

 

抜糸は本当にあっという間。

チクチクしますね、と言われたけどそれほど痛くはなく、むしろやっと糸が取れる開放感の方が大きかったです。

 

終わった後に先生から「術中のこと覚えてますか?」と聞かれて

「夢うつつで覚えていないです……」

と答えたのですが、急に心配になって

「あの、暴れたりとかしてないですか?」

と尋ねてみると

「ぜんぜん! すごくおとなしく、じっとされてましたよー」

と笑顔で返されました。

 

寝てる間のことはまるっきり覚えていないのでよかった……。

 

これでやっと、念願の矯正治療が進められるかな?

大学病院の予約待ちが長くて、結果一年に及ぶ長期になった歯科治療。

もともとは歯の矯正がしたくて矯正歯科に相談に行ったことが始まりでした。

 

改めて精密検査をして矯正ができるかどうか調べてからになるけれど、ようやくスタートラインに立てて嬉しいです。