北陸紀行の最終回。金沢を離れて富山県に向かいました。
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金沢から氷見へは電車で1時間ちょっと。
の、はずだったのですが……電車遅延で高岡着が遅れ、1時間に1本しかない氷見線への乗り換えができず、高岡で時間をつぶすことに。
高岡駅の外は雪が降りしきっていたし、そもそもカフェもほとんどなくて、駅ビル内のイタトマカフェでルイボスティーなどを飲みつつ次の電車を待ちました。
到着予定時間に大幅に遅れてしまったものの、無事2日目のお宿の『民宿 城山』さんに到着。
こちらは民宿なのだけど、ほぼ旅館と言っても過言ではないくらい立派なお宿でした。
お部屋はすべてオーシャンビュー。
今回わたしたちは本館のスタンダードな和室に泊まりましたが、お手洗いも洗面もあって快適に過ごすことができました。
浴場は温泉ではありませんが清潔できれい。
お部屋でいただける宿自慢の夕食もとても美味しかったです。
翌朝、チェックアウト時に宝塚月組の海乃美月さんのサインを発見! 伺ってみると、海乃美月さんはこの近くのご出身なんだとか。
しかも、女将さんは数十年来の宝塚ファンとのこと。わたしが前にはまっていた時代ともかぶるので、しばし懐かしい話で盛り上がってしまいました。
チェックアウト後は、電車の時間まで少し間があったためお土産屋さんが連なる『ひみ番屋街』に送っていただきました。
ソフトクリームを食べたりほたるいかの沖漬けを買ったりして過ごし、シャトルバスで氷見駅へ。
氷見は藤子A不二雄さんのふるさとのため、シャトルバスが怪物くん仕様です。
怪物くんもフランケンもかわいい。
車窓から見える氷見の町は、「危険」「要注意」「調査済」の張り紙が貼られた家、崩れたガレージなど、1月の震災の余波がまだあちこちに残っていました。
観光地は賑わいを徐々に取り戻しつつあるとはいえ、やはり金沢よりもずっと震源地に近い分、地震の影響はまだまだ大きいんだな、と実感……。
氷見駅からは今回の旅の目的のひとつ、観光列車の『ベル・モンターニュ・エ・メール』略して『べるもんた』に乗車しました。
フランス語の美しい響きが、略すととたんにキャラクター名みたいなかわいさになるのが好き。
ベル・モンターニュ・エ・メール~べるもんた~│観光列車の旅時間:JRおでかけネット
高岡までの約30分の間に、寿司職人さんがお寿司を握ってくれるという、お寿司好きにはたまらない列車です。
車内には観光ボランティアの方もいらして、沿線の観光情報を面白おかしく伝えてくださいます。
雨晴海岸では一時停車もしてくれました!
雲が多めで立山連峰は見られなかったけど、海の水色が透きとおっていてとっても綺麗でした。
オーダーしたお造りは富山の白エビにカニ。
短い時間でしたが地ビールと一緒に楽しみました。(あとミニ海鮮丼も……)
わたしたちが乗った列車は、高岡駅の構内で列車の番線移動も。なかなか体験できないことなので、ちょっと興奮しました!
高岡駅は藤子F不二雄さんゆかりの地。
駅に降り立ったらすぐにドラえもんトラムが入線してくるところだったので、予定はしていなかったものの、急遽トラムに乗って高岡の町を散策することにしました。
ドラえもんトラムは車内もドラえもん仕様で可愛らしかったです。
歴史ある土蔵造りの街並みを歩き、コーヒースタンドでシュークリームを食べてひと息ついたり、高岡伝統の御車山(みくるまやま)会館で大きな御車山を観て感嘆したり。
最後に駅前のドラえもんオブジェを冷やかして、富山経由で帰途につきました。
北陸3日間、華やかな金沢も、海がきれいな氷見も、ディープな高岡もどこも素敵でした。
夫も気に入って、北陸毎年行きたいね、と言っているくらいです。
毎年とは言わずともまたちょこちょこ来たいなぁ。