バルコニー日和

のんびりと過ごす日々のよしなしごと

Endless SHOCK 2024

堂本光一さんが25年来続けているミュージカル、SHOCK。



『人間・失格』の番宣で出ていたバラエティ番組でぐうぜんKinKiのふたりを見かけて以来、細々とファンなわたし。

2000年のミレニアムショックに始まって、ほぼ毎回帝国劇場に足を運んでSHOCKを観劇しています。

 

最前列センターが取れ、インフルエンザの病み上がりでフラフラするなか這うようにして帝劇に向かったことも。(目が合った!ってふらつきながらもはしゃいだ記憶)

 

そんなSHOCKも、帝国劇場の建て替えに伴って、25周年を迎える今年、2024年で閉幕することが決まっています。

 

同じく光一くん好きな妹と2人、今年も帝国劇場へ。

長く観ているので、たくさんの思い出が蘇ってきます。

 

主演のコウイチ以外は可変のため、ライバル役もリカ役もオーナー役もたくさんの役者さんが演じてきました。ストーリー自体も現在の『Endless SHOCK』に落ち着くまでに、さんざんとんでもない展開を繰り広げてきたなぁ……と振り返るとしみじみしてしまいます。

 

悪魔の子が出てきたり

一人二役のアニキがいたり、

頭の上からお札が降ってきたり

コーヒーの香りがしてみたり

光一くんの大きな顔がドーンと舞台中央にそびえていたり。

 

いまの形になってからも、ちょっとずつ修正を繰り返して、どんどんわかりやすく自然な演出に進化しています。

特に、ネックレスの演出により、これまでゾンビだった(よね?)のが概念に変えられたのが大きな改良だと感じている点のひとつ。

(ネタバレになりすぎないように書いているので訳わからなかったらすみません)

 

超大掛かりなラダーフライングやらねぶたやら、オフブロードウェイの小さな劇場でできるのか……?と疑ってしまったり、いまもツッコミどころ満載ですが、そんなところも含めて楽しめるミュージカルでした。

 

今回で終わってしまうのは寂しいけれど、大立ち回りのあとの階段落ちとか、どうしたってハラハラしてしまうので、ちょっとホッとしてしまったのも事実です。

 

そういえば、かつては観劇前後に帝劇地下の「しなの路」で「座長スペシャル」なるおうどんを食べるのも定番だったなぁ……。納豆や大根おろしが乗っていて、ヘルシーかつおいしかったのです。

うどんよりそば派のため、そばに変更して作ってもらうこともしばしばでした。

 

帝劇内グルメでは、クレープや豚まんなども定番。クレープはもうなくなってしまったけど豚まんはいまも買えるので、幕間にほおばるのが楽しみのひとつです。

 

4〜5月の公演が終わったら、11月にもラストSHOCKが上演される予定なので洩れなく行きたいなと思っています。思い出をまたちょっと更新してSHOCK観劇歴の有終の美を飾りたい。

 

www.tohostage.com

 

連休前のぜいたく

思いつきですが、連休中日記がてらに毎日更新してみようかと思っています。

連休といっても暦通りなので、ふいに途切れる可能性も大ありですがたまには自分にルールを課すのもよいかなと。

 

***

 

さてさて。

連休前の金曜の夜、 GINZA SIXの13階にあるグラン銀座のアフタヌーンティーに行ってきました。

 

『金曜の夜』しかも『連休前』!

あまりに甘美な響きに友達もわたしも浮かれ気味。

 

すこし早めに到着したので、GINZA SIX内のショーメに立ち寄ってエンゲージリングのクリーニングも。

両家顔合わせに間に合うように作ってもらったので、もう4年ちょっと前にもらったものです。

無事ぴかぴかにしてもらって、グラン銀座のある13階へ。

 

シックな店内は天井も高く、席間もゆったりとしていてくつろげる雰囲気。

しかも今回のプランはアフタヌーンティーには珍しい3時間制!

時間を気にせずのんびりと楽しめます。

 

f:id:emilin_balcony:20240427154912j:image

 

4月のアフタヌーンティーはいちごづくし。

いちごのマカロンやタルトなどのスイーツと、サーモンや鴨などのセイボリーのバランスもほどよく。

甘いもの、しょっぱいものを交互に食べてちょうどおなかいっぱいになれる量でした。

 

最後に往年の名フレンチ、マキシムドパリのレシピを再現したミルフィーユもついてくるのですが、正直、これはちょっとだけ重かったかも……。お持ち帰りしたかったくらい。

 

f:id:emilin_balcony:20240427153943j:image

 

飲み物はコーヒー各種と、TWGのティーセレクション。ノンカフェインのお茶もいくつか選べるのが嬉しいです。

バニラの香りのバニラブルボンというお茶が気に入って、最初と最後に2回も頼んでしまいました。

 

3時間たっぷり滞在して、帰りがけに屋上庭園をお散歩して幸せもたっぷり、ぜいたくな金曜の夜でした。

 

f:id:emilin_balcony:20240427154213j:image

ザ・グラン銀座 | GINZA SIX13階の多目的ラウンジ

 

 

お会計時に、 古い街並みや建造物を活かした分散型のホテルで有名なVMGホテルズのチラシがレジにあって、あれ?と思って聞いてみたら、グラン銀座はVMGの運営なんですね。

今度泊まりに行きたいなと思って、ちょうど調べていたところなのでタイムリーでした。

ますます行きたい欲高まる……!

 

北陸紀行4~雪の舞う兼六園~

北陸紀行、やっと4です。

 

兼六園

ホテルに荷物を置いて、徒歩で兼六園へ。

 

今回泊まったホテルは金沢城や兼六園のほぼ真横にあるので観光がとても楽でした。

次に金沢に来るときも泊まりたいな。

f:id:emilin_balcony:20240416220735j:image

兼六園の周りにもいくつか陶器のお店があり、九谷焼のお茶碗(飯碗)があきらめきれないわたしはいくつかのお店に入ってみたりも。

素敵なお茶碗はいくつもあったのだけど、どうにも決めかねて、いったん保留にして兼六園の中を散策することにしました。

 

f:id:emilin_balcony:20240416221352j:image

兼六園は10年以上前にも来たことがあるはずなのに、例によってほとんど覚えていなくて新鮮でした。

よく整備されていて綺麗な庭園です。

f:id:emilin_balcony:20240416220810j:image

 

晴れたかと思うと小雪が舞う不思議な天気だったので、幻想的な『雪の兼六園』の風情も楽しむことができました。

梅林の梅の花も満開!

 

暖冬で雪は積もっていなかったけれど、兼六園といえば、の雪吊りも見られて大満足でした。

f:id:emilin_balcony:20240416220846j:image

 

兼六園の中にはいくつかのお茶屋さんがありますが、下調べして、人気だという納豆もちをぬかりなくゲット。

……したのですが、わくわくしてかじってみたら、何故かぬるくてちょっと悲しい気持ちになりました。熱々ならきっともっとおいしかったはず。

f:id:emilin_balcony:20240416220909j:image

 

金沢城公園で和菓子をお茶を

 

兼六園をひとまわりしたあとは金沢城公園へ。

玉泉庵の和菓子と抹茶がお目当てです。

(納豆もちを食べたばかりですが)

玉泉庵|金沢城公園

 

f:id:emilin_balcony:20240416220934j:image

到着したのは13時過ぎ。お昼の休憩が終わってちょうど開館したばかりでした。

 

庭園を眺めながら上生菓子をいただくひととき、静かで最高です。

お菓子は森八さんというお店のもので『春愁(しゅんしゅう)』だそうです。ホテルでいただいた『野遊び』といい、和菓子の名前って風情がありますね。

f:id:emilin_balcony:20240416221004j:image

 

のんびり過ごしたあと、そろそろ遅めのお昼でも、と尾山神社を抜けて近江町市場に向かうことに。

尾山神社は前田利家公を祀っている神社で、ステンドグラスが美しいことで有名です。

f:id:emilin_balcony:20240416221034j:image

かわいいかえるのオブジェ(?)も!

f:id:emilin_balcony:20240416221037j:image

 

尾山神社を出ると、すぐ角の場所にうつわ屋さんを見つけたので入ってみることにしました。

九谷焼の『黒田龍華堂』さんです。

かなざわまちなび 南町 九谷焼 黒田龍華堂

 

そこでついに、わたしが欲しかった小ぶりのサイズで、ちょっぴり北欧風のポップな模様が描かれたお茶碗を見つけました。

海野裕さんという作家さんの作品だそうです。

 

食洗器などが使えないのは承知で、これだ!と心に決めたものの、念のため

「あの、これレンジや食洗器とかはだめですよね」

とお店の人に聞いてみると、こともなげに

「あ、使えますよ!」との回答が。

思わず「えっ?」と聞き返してしまいました。

 

まさかまさかの。

金沢を出る直前になって、気に入ったデザインとサイズで九谷焼、食洗器とレンジOKという理想どおりの器に出会えたのでした。

f:id:emilin_balcony:20240416221210j:image

ちなみに夫がプレゼントしてくれました。

やったー。

 

ほくほくしつつ近江町市場の市場ずしでおいしいお寿司を食べて、2日目の宿の富山県・氷見に向かいます!

f:id:emilin_balcony:20240416223829j:image

桜と菜の花と〜小湊鐵道2024〜

金沢旅行のレポを書ききっていないのですが……

 

今年は3月末のわたしの誕生日にも桜がまだつぼみ。

4月になってやっと咲いたので、決算作業で休日出勤の合間を縫って小湊鐵道に乗ってきました。

 

地理で言うと南なのに、都内よりも開花が遅い小湊沿線。

まだ満開じゃないだろうなぁ……と思いつつ、桜は咲き始めるとあっという間なので次の週まで待ちきれず。

 

小湊鐵道が毎年走行している房総里山トロッコは、車両のトラブルのため残念ながら運休中。

その代わりに全車指定席の観光列車が運行するとのことで、予約して向かいました。

キハ40形観光急行列車に乗ろう | トピックス | 小湊鐵道株式会社

 

乗る前に、五井駅で『こみなと待合室』にも立ち寄り。

「安全第一カレー」という面白い名前のカレーを見つけたので注文してみました。

地元市原産のキャベツを使い、交通でも食でも安全を伝えたいという想いが詰まったカレーなんだとか。ちなみに原材料はこんな感じです。

【原材料 】野菜(たまねぎ(国産)、キャベツ(千葉県市原市産)、にんじん(国産))、鶏肉、トマトペースト、でん粉、トマトケチャップ、りんごペースト、なたね油、バター(乳成分を含む)、香辛料、食塩、砂糖、しょうがペースト、にんにくペースト、ウスターソース、ココアパウダー

 

カレーを食べたあとは、小湊鐵道のかわいい車両を見ながら乗車時間までのんびり時間を潰しました。

 

上総牛久駅までは普通の列車で向かい、観光急行に乗り換え。

キハ40形の観光急行はレトロな雰囲気たっぷりで、なつかしさたっぷりのボックス席にきゅんとします。

トロッコと違い窓がしっかりあるので、まだ肌寒い春先にはむしろちょうどよかったかも。

上総牛久駅を出発する前に、改札外にあるコーヒースタンドに向かいました。前に来たときに見つけて、コーヒーがおいしかったので今回も寄りたかったのです。

 

改札を出てすぐ上を見上げると、かわいい四角のランタンがたくさんぶら下がっていました。

ひとつひとつにおうちやお店のような絵が書いてあります。空に町が浮かんでいるみたい。

 

駅舎の片隅のコーヒースタンド『#牛久にカフェを作りたいんだ』さんで無事カフェオレを購入して車内へ。

 

車窓から見える沿線の景色は、満開直前の桜の淡いピンク色と、そろそろ見頃終盤かな、という風情の菜の花の黄色のコントラストがとても美しかったです。

 

前にも桜の時期に来たことがありましたが、その時は菜の花がすっかり終わってしまっていたので両方がこんなにきれいに見られるとは予想外でした。

 

今回の観光列車は、いくつかの駅で停車時間を長く取ってくれるのも嬉しいところ。

ただ、3両編成だったのでホームに車両が入り切らず、隣の車両まで行かないと降りられないこともしばしば。

慌てて降りて、スマホで写真をパシャパシャ撮ってから 発車時間に間に合うように急いで戻る、というのを何回か繰り返しました。

 

夜の桜リフレクションで有名な飯給駅にはカメラを構えた人がたくさん!

リフレクションのために、水田には地元のボランティアの方がわざわざ水を引いてくださっているのだそう。桜と菜の花と水田、昼間も十分すぎるくらいきれいでした。

 

養老渓谷駅手前、有名な石神の菜の花畑を通過する際には「もうすぐ石神の菜の花畑です。左右どちらからでもご覧いただけます」というアナウンスも。

石神の菜の花畑はまさに『いちめんのなのはな』!

 

養老渓谷駅で降りて、駅の足湯で乗車疲れを癒してから、手作りだといういちごとミルクのジェラートに舌鼓。

ダブルしかないとのことでダブルを注文したのですが、「はいどうぞ」と渡されたジェラートはどう見てもミルク・いちご・ミルクのトリプルで、思った以上に食べごたえありでした。

 

帰りも観光急行の指定席で、ゆったりと五井まで乗車。

朝はあやしかった雲行きも午後にはどんどん晴れてきて、お花見日和の大満足の1日でした。

f:id:emilin_balcony:20240411210035j:image

トロッコが復活したらまた乗りに来ようっと。

www.kominato.co.jp

北陸紀行3〜2日めは朝から鮨ざんまい

北陸紀行2の続き、2日めです。

 

本当は兼六園のなかで朝食をとるつもりでお店を予約していたのですが、『地震の影響による観光状況が回復しないため、通常営業しないことになった』旨の連絡があり、残念ながらキャンセルとなってしまいました。

金沢は地震の直接の影響は少なく、観光客も少しずつ戻ってきていると聞いていましたが、わたしたちが行った3月上旬にはまだ戻り切っていなかったようです。

 

ホテルで朝食を取ることも考えたものの、せっかく近江町市場にも歩いて行ける距離だし、市場内で朝ごはんを食べようか!ということで、わたしにしては珍しく早起きをすることにしました。

6時半ごろ目を覚まし、窓の外を見るとちらつく雪。

温泉でからだをあたためてから、部屋に置いてあったステンドグラス模様のビニール傘を差してホテルの外に繰り出しました。

粉雪が舞う幻想的な金沢城公園のほとりを10分程度歩いて近江町市場へ。

幸いあまり人も多くなく、ねらっていたお店はどこも入れそう。いつも行列ができている『もりもり寿し』もすぐに案内可能とのことだったので、お寿司にすることにしました。

 

のどぐろ入りの北陸握り5点盛りに、さらにのどぐろ炙りを追加。

(この旅ですっかりのどぐろ好きになりました…!)

朝からたっぷり、海鮮三昧です。

 

食べ終えてお店の外に出るとすでに10組ほどの行列ができていました。

タイミングもちょうどよかったようです。

 

市場のなかをしばし散策してから、行ってみたかった東出珈琲店さんへ。

近江町市場を出てすぐの場所にあります。

9時の開店ちょうどくらいに行きましたがほぼ満席で、カウンターに案内されました。

「奥から詰めて座ってくださいね」とも。さすがの人気店です。

 

ブレンドと、絶品と噂のプリンを注文。

それにしても本当にわたしはプリンが好きです。

コーヒーもプリンもまろやかな味わいで、とっても美味しかったです。

お店の雰囲気も落ち着いていてゆったりとくつろげました。

書いていたらまたプリンが食べたくなってきました……。

金沢に来たらまたぜひ行きたい喫茶店です。

 

ホテルまで歩いて戻り、チェックアウトまでまだ時間があったのでまた温泉に。

お湯がまろやかだし浴場も綺麗なので、ついつい何度も行きたくなってしまいます。

お風呂上がりにはラウンジに寄って、ウェルカムドリンクチケットで加賀棒茶をいただきました。ウェルカムドリンクと言いながら、チェックイン翌日まで使えるのが嬉しいです。

 

ラウンジで扱っている和菓子は知る人ぞ知るという、完全予約制の『吉はし』さんのもの。

金沢ではお茶席などで登場することが多いそうです。ガイドブックで読んでからずっと食べてみたい!と思っていたので和菓子も注文。

3種類から選べたので「野あそび」という名前のつけられたお菓子にしました。

つい先程プリンを食べたばかりなのに、優しい甘さでとても美味しく、あっという間に完食。

金粉が振りかけられた加賀棒茶とも相性抜群でした。

 

12時のチェックアウトまではお部屋でのんびり。

以前は、旅行先では1秒でも多く観光したくて朝ごはんもそこそこに動き出すことが多かったのですが、この頃はチェックアウトまでこうしてのんびり過ごすことが多いです。

自分で選んだ素敵なお宿に泊まることが増えて来たからかもしれません。

 

お部屋に備え付けてあった『周辺散策マップ』を眺めながら、これからどこを回るかを夫と相談。

15時の電車で金沢を出て氷見に向かうので、ランチを含めて実質2時間半ほど。

あまり欲張らず、兼六園をのんびり回ってごはんを食べることにしようか、ということになりました。

 

その4につづきます。

北陸紀行2~器探しと香りん寿司

北陸紀行1の続きです。

武家屋敷で飯椀探し

にし茶屋街を出たわたしたち。

次に向かうのは長町武家屋敷跡です。

 

武家屋敷の街並みが見たくて、たしか前に来た時にもちょこっと寄ったような記憶があります。雨が降って、タクシーの運転手さんが傘を貸してくださったような。(それでもやはり朧げな記憶)

 

今回のお目当ては、町並みはもちろんですが九谷焼のお茶碗(飯椀)!

最近、ごはんを食べる量が人より多めなことに気付いたわたし。

愛用しているお茶碗が割とたっぷりよそえてしまうものだったので、小さめのお茶碗にしたらちょっと節制できるかなと。

九谷焼も好きだし、金沢に行くついでに欲しいなと思っていたのです。

武家屋敷跡界隈には伝統工芸のお店が集まっていると聞いたので楽しみにしていました。

 

にし茶屋街から長町武家屋敷の移動には、金沢ふらっとバスを利用しました。

運賃100円。20分おきにくるので便利です。

www4.city.kanazawa.lg.jp

 

バスを降りるとしっとりした土塀の街並みが続いていました。

ほんのりと雪が舞う様子も見られ、風情があってとても素敵です。

土塀には、冬ならではのこも掛けもされていました。

いくつかうつわやさんを巡り、お茶碗を物色。

 

わたしの希望は

・小ぶりの飯椀

・できたら作家もの

・地味すぎず派手すぎず

・電子レンジや食洗器でも使えるものだとより嬉しい

といったものでした。

「小ぶりの茶碗」という以外はどれも必須ではなく、形や柄が気に入ればいいかな……という程度のゆるい希望です。

 

回ったお店は

鏑木商舗さん、本田屋食器店さん、龍正さんの3店舗。

どのお店も個性的で面白かったです。

靴を脱いで上がる鏑木商舗は、200年の歴史を感じる趣のある建物で、お店の中も広く見ごたえがありました。カフェも併設されています。

本田屋食器店は、店主の方がデザインされたオリジナルのやきものがたくさん並べられていて華やか。一度話し出したら止まらない、店主の方のトークも楽しいです。

龍正は、店内はそれほど広くないもののセンスのいい設え。焼き物のことをよくわかっていないわたしに、丁寧に説明してくださいました。

 

どのお店にも素敵な飯椀はあったものの、決めかねて保留に。

寒かったし歩き疲れたのでお茶をすることにしました。

 

武家屋敷跡からほど近いせせらぎ通りにあるCafe Ashitoさんへ。聡美さんが数年前に金沢を訪れた際に見つけ、カフェ好きのわたしに勧めてくれたお店です。

テーブルが2つだけのちいさなカフェですが、幸いわたしたちが行ったときにはお客さんがおらずすんなりと入れました。

デカフェとプリンを注文。ほっとします。

浪漫ルームと香りん寿司

美味しいコーヒーを飲み終えたあとは、金沢城公園を抜けてホテルに戻りました。

預けていた荷物を受け取って遅ればせながらのチェックインをして、いざ『浪漫ルーム』へ!

果たして、期待していた浪漫ルームはとても素敵でした。

ロビー同様にダークブラウンの木枠と、ステンドグラスがあしらわれた窓に、金沢らしい華やかな黄金色の壁紙。テーブルランプは九谷焼です。

ベッドはエアウィーブ、バスアメニティはフェラガモでした。

備え付けのバスタオルは今治タオル。

お風呂に浮かべるあひるちゃんもいて可愛い。

滞在中はずっと温泉大浴場に行ってしまったので、バスアメニティもあひるも使わずじまいでしたが……。

 


夕食は近くのお寿司屋さんを予約していたので、温泉大浴場でさっと温まってから行くことに。

温泉には専用エレベーターがあって、部屋用スリッパで行けるのが嬉しいです。

脱衣所も温泉も清潔だし、シャンプーバーには何種類ものシャンプー&コンディショナーが置かれていたりと、きめ細やかな配慮も感じられます。

そしてなにより! 『美肌の湯』というだけあって、お湯がまろやかで気持ちよく、とっても気に入りました。たった1泊の滞在で4回も入りに行ってしまったくらいです。

 

ほかほかになってお湯から上がり、お部屋のベッドでごろごろしたらもう19時前。

ホテルから歩いて数分の場所にある『香りん寿司』に向かいました。

わたしたちが伺った晩は予約で満席。

口コミを見て知ってはいたけれど、マスターが英語を話せるためか、海外の方が多かったです。

1320円(!)の気まぐれ握りと、のどぐろの炙り寿司などを注文。

のどぐろがおいしすぎて、お代わりしたくなるほどでした。

 

お昼をたっぷり食べて、さらにプリンまで食べてしまったのであまりおなかがすいておらず、全力を出せなかったのが心残り。

 

おなかいっぱいでホテルに戻ると、21時過ぎからロビーでピアノの生演奏があるとのこと。

少しだけお部屋で休んでからロビーに降り、ラウンジでスパークリングワインを飲みながらピアノの演奏を楽しみました。

集まった宿泊客はみなさん静かにピアノに耳を傾けていて、静まり返るロビーでゆったりピアノを聴く時間は旅の疲れを癒してくれました。



演奏者のご案内によると、おそらく当日の演者はソモラ・ティボールさん。

演奏者紹介の写真を見て『ん?』と思ったのはヴァイオリンを持っていたこと。どうやら本業はヴァイオリニストのようです。ピアノ演奏も素晴らしかったですが、せっかくなのでヴァイオリンも聴いてみたかったかも。

 

その3、2日目へ続きます。翌日は近江町市場と兼六園へ♪

北陸紀行1〜早春の金沢へ!

3月上旬、金沢・富山に行ってきました。

 

もともと2泊3日でどこかに行きたいね、という話を夫としていたところに元日の能登地震。

その後、金沢は被害が少なかったのに観光客が減ってしまったというニュースを見て、どうせ旅行するのなら北陸がいいかな、ということになったのでした。

わたし自身はこれまでにも何度か金沢に行ったことがあって好きな場所でしたし、北陸は大好きな海鮮が美味しいし。

ホテルをとった後に北陸応援割がもうすぐ開始される旨も発表されましたが、のんびり回りたかったこともあり、応援割は気にせず行くことにしました。

 

1日めは金沢へ。

3月なのに都内でも雪が降る寒い朝だったので新幹線が遅れたらどうしようと心配していましたが、幸いまったく影響なし。予定どおり、11時ちょっと前に金沢駅に到着しました。

 

その日の金沢の天気予報は雨のち雪、しかも暴風とはちゃめちゃだったものの、金沢駅に降り立った時には晴れ間も覗くほど。風もほとんどなく、雪が降っていた都内の方が寒かったくらいです。

その後の旅行中も驚くほどタイミングに恵まれ、ちょうど屋内にいるときだけ風が強くなったり雨が降ったりして、ほとんど傘を使わずに済みました。

まずはホテルへ。

さて、ランチの予約時間にはまだ早かったので、いったんホテルへ荷物を預けに。

初日のお宿は『金沢白鳥路ホテル山楽』。

大浴場つき(できれば温泉)で地の利がいい場所でホテルを探したところ、惹かれたのがこちらのホテルでした。

大正ロマンをコンセプトにしたクラシカルな雰囲気のホテルということと、温泉がついていること、なかでも『浪漫ルーム』というコンセプトルームが素敵で即決でした。

sanraku.kenhotels.com

 

ロビーに入った瞬間、あまりに好みすぎて歓声を上げてしまいました。

まさに大正ロマン! ダークブラウンが基調のクラシカルで優雅な空間が広がっていました。

 

ロビーの奥のラウンジは赤い絨毯敷きで、金沢の四季が描かれたステンドグラスも美しい。

早くも、このホテルにしてよかった……!と思いました。

あとで絶対ラウンジも行こうね、と言いつつ、予約していたランチのお店へ向かうことにしました。

薬膳カフェ紫燕でランチ

ランチは薬膳カフェ紫燕さんへ。

鹿沼聡美さんに勧めていただいたお店で、とっても美味しい薬膳料理がいただけるのです。

www.cien3.com

 

古民家をリノベーションしたというお店は靴を脱いで上がるスタイル。

小さな庭を臨む個室でゆっくりと美味しいお料理がいただけます。

まずはウェルカムティーから。

なつめと生姜と桂皮と、後はなんだったかな?

ほっとする味わいでした。仕事が終わらずほぼ徹夜だったお疲れ夫には特に薬膳茶のまろやかさが沁みたようです。

ティーウォーマーのキャンドルの灯りも柔らかくて素敵。

 

桜海老のおひたしや独活の春巻き、ほたるいか、菜の花のサーモン昆布締めなど旬の食材をたっぷりといただきます。

どのお料理も手が込んでいて丁寧に作られていました。

メインはふたりとも参鶏湯に。

この旅はこれからきっと海鮮づくしになるからせめてランチはお肉を、という算段です。

クコの実たっぷり、お肉はほろほろにやわらかく、とっても美味しい参鶏湯でした。

 

食後にはローズヒップ入りの薬膳茶と白玉あずき。

白玉のなかには胡麻あんが入っていてこれまた美味しかったです。

 

食事中、時折強風に揺れる木々や叩きつける雨が窓から見えていましたが、お店を出たらいいお天気。

金沢は気候が変わりやすいと聞いてはいたけど、さすがにここまで変わりやすいのは珍しいのでは、と思ってしまうくらいころころとお天気が変わります。

忍者寺へ!

次に向かったのは薬膳カフェ紫燕さんから徒歩数分の場所にある妙立寺(みょうりゅうじ)。

通称『忍者寺』です。

 

10数年前、いや、20年くらい前かも?に来たことがありましたが、朧げにしか覚えていなかったのでまた来てみたかったのです。

電話予約のみなのですが、この日は平日だったからか(北陸応援割前なのもあるかも)前日でも予約可能でした。

 

忍者寺は「忍者」という名で呼ばれてはいるけれどいっさい忍者には関係がありません。

加賀藩主前田家の三代藩主、前田利常が創建したお寺で、幕府の軍勢が攻めてきたときに対処できるよう、様々な仕掛けが凝らしてあることから『忍者寺』と呼ばれるようになったようです。

 

同時間帯に予約をしたのは数十名。

名前を呼ばれ、数人ずつのグループに分けられて案内していただきます。

わたしたちのグループを案内してくださったのはキリッとした面立ちの女性で、プロかな?と思うくらい滑舌がよくてお話上手。

ひとつひとつの所作や言葉の緩急の付け方が見事で、からくりを見せていただくたびに何度も歓声が上がっていました。

 

隠し階段に落とし穴、半どんでんになっていて一度入ったら2度と出られない切腹の間など、どれも面白くて40分ほどの拝観時間があっという間でした。初めて来た夫も大興奮。

 

それにしても、わたしは昔たしかに来たはずなのに、改めて来てもほぼ何も思い出せませんでした……。

(金沢駅が旧駅舎だった頃、そして香林坊に109があった頃です。いつだったんだろう)

 

忍者寺に大満足した後は、にし茶屋街が近いので歩いて向かうことに。

茶屋街のお目当ては『甘納豆かわむら』さんです!

mame-kawamura.com

 

百貨店やお土産物屋さんには出店しておらず、ここ・にし茶屋街かオンラインショップでしか購入できない甘納豆。

甘納豆、特別に好きというわけではないけれど気になっていたのです。

 

喉がかわいていたのでまずは2階にあるカフェで加賀棒茶を。

夫はわらび餅を食べていました。ランチあんなにたっぷりだったのによく入るな……と尊敬。

おなかが空いていたらパフェなども食べてみたかったです。次回こそは!

ちなみに、ドリンクにも甘納豆がほんの少し添えられていました。

自然な甘さで美味しい。

 

お土産にいくつか甘納豆を選び、ついでに「したたり餅」という、このお店でしか買えない(オンラインショップにもない)お餅も購入。

こし餡と期間限定のさくら餡があり、さくら餡にしてみました。

賞味期限が3日しかなくお土産にもできなかったため3日めの帰り道に新幹線でいただきましたが、文字どおりとろけるような柔らかさで美味しかったです。

 

ながくなったのでその2へ続きます。